こんばんは! Machinakaです。
今回批評する映画はこちら
「ブルックリン Brooklyn」
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7月の一発目! アカデミー作品賞にもノミネートされた映画です!!
映像が綺麗! 緑のカラーが美しいとの声が上がってましたね。
1.あらすじ
1950年代、アイルランドからニューヨーク・ブルックリンにやってきた移民の少女の青春や揺れ動く心を、「つぐない」のシアーシャ・ローナン主演で描き、第88回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされたドラマ。脚本は、「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」の原作者で、「17歳の肖像」「わたしに会うまでの1600キロ」などで脚本家としても活躍する作家のニック・ホーンビィ。監督は「BOY A」「ダブリン上等!」のジョン・クローリー。大人しく目立たない性格の少女エイリシュは、妹の将来を案じた姉の勧めで、アイルランドの小さな町からニューヨークへとやってくる。それまでとはあまりに異なる大都会での生活に戸惑うエイリシュは、しかし、イタリア系移民の青年トミーとの恋をきっかけに大きく変わっていく。洗練されたニューヨーカーとして生き生きと日々を過ごすエイリシュだったが、そんな彼女のもとに故郷からある悲報がもたらされる。
1950年代、アイルランドからアメリカに渡ってきた、移民一世の話ですね。ヨーロッパやアメリカで声が上がっている移民問題と重ねて見てしまいます、、、。
2.監督・キャスト
監督はジョン・クローリーさん。
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「BOY A」や「クローズド・サーキット」などの監督です。本作で英国アカデミー作品賞を受賞しましたね!!
そして主演女優はシアーシャ・ローナンさん
アイルランドの女優さんです。今回の映画にピッタリですね!
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私は「グランドブダベストホテル」のゼロの恋人役が印象に残ってます。「少女」って名のつく役にピッタリハマるんだよなぁーー。
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はい、アカデミー作品賞ノミネートを筆頭に、数々の賞を受賞しており非常に前評判の高い映画ですが、、、、その内容は?
3.映画の感想
とぉ〜〜ても、美しい映画でした!!!!!
1950年代のアイルランドとアメリカを見事に表現していて、再現レベルが非常に高い! 特に衣装が素晴らしいですね! 当時のアメリカの好景気な雰囲気を感じられました。あと、何と言っても、シアーシャ・ローナンの美しさですよ!!
最初は右も左も分からないあどけない少女を演じた後は、恋も仕事も順調に進み、立派な女性に成長する様を、顔つきで表現してるんですよねー。単にメイクアップの効果ではなくて、身にまとっているオーラが違っていました。
また、脚本が素晴らしく、予告編の暗い印象を吹き飛ばすほど、爆笑するシーンも多かったです。これは完全に想定外でした笑
そしてストーリーですが、、、 アイルランド移民の苦悩や辛さは最小限に抑えられていて、ラブストーリーの純度が非常に高い内容になってました。ラブコメって言っても良いかもしれません笑
何度も言いますが、予告編を良い意味で裏切る形で、コメディ色が強くなっていたことが嬉しい、、、
アイルランドの移民はアメリカでも多いことは知っていましたが、移民一世の話を見たのはこれが初めてです。
姉の勧めでアイルランドからアメリカに渡ったシアーシャ演じるエイリシュ。アメリカでは仕事も順調で恋人もいる。文句のつけどころのない楽しそうな生活。一方、地元のアイルランドでは姉と母が質素な生活を送っている。。。
これ、家族を置いて上京してきた僕の生活と重なって、非常に共感できるものがありました。。。 また、私の横に座っていたインド人のおじさんは、何を想ってこの映画を見てたんだろう、、、、。
4.美しすぎる青と緑 カラー映画のキャロルとの比較
ストーリーもさることながら、この映画は色が美しい、カラー映画として非常に良かったです!!
時代は1950年代なので、全体的に落ち着いた色調にはなっているものの、緑の美しさやライティングは圧巻の一言。
特に私が気に入ってるシーンは、この写真。
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どこのシーンかは言えませんけど、、、こんな綺麗な茶色ってあります? タイルの溝の暗さと茶色の明るさと明暗差が出て、陰影起伏がとっても綺麗なんです。
タイルの上には生い茂る草木。真似したいデザインですね。。。 個人的にはベストポスターですかね。このポスターを見るだけで、ライティングの上手さが目立ちますよーー
そしてこの映画、青と赤の対比が美しく描かれていて、カラー映画としても非常に面白かったです。
特に、キャロルとの共通点が多く、比較して見てしまいました。
・同じく1950年代のアメリカ
・主人公の女の子はデパートで勤務
エイリシュ=テレーズだと思って見てました笑
だって設定がそっくりだから、、、
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・青緑と赤色のカラールール
そして極め付けは、ブルックリンのこのシーン。。。
アイルランドの船旅で緑色の服を着ていたエイリシュが出会った、赤い服を着た女性、、
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左がエイリシュ、右が出会った女性。
この青と赤の対比って、まんまキャロルじゃないですか!!
これは私の考えにすぎませんが、、、、
田舎のアイルランドから出てきたエイリシュは、緑が生い茂るイメージで緑の服を、出会った女性はニューヨークに住む都会派の女性のイメージで赤色の服なのではないでしょうか、、、、
赤服の女性はちょい役なんで、すぐにいなくなってしまうんですけどね笑
その代わり、エイリシュは映画の最初から最後まで緑色の服をきています!!
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この手のカラー映画ではいつも驚かされるんですが、、、服とドアの色が同じってのがねぇ、、、製作者の執念を感じますよww
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はい、というわけで、、、美しい緑と赤を見に劇場に行ってください!!!