Machinakaの日記

新作映画の情報・批評を、裏ネタ満載で包み隠さずお届け




アンチ・ヒーローならぬウンチ・ヒーロー映画の誕生!! 元カミさんを見返した「男の威厳の奪還」型映画!! 「デッドプール / Dead pool」批評

こんにちは! Machinakaです。 

 

今回批評する映画はコチラ!!

 

 

 

 

 「デッドプール / Dead pool」

 

 

 

https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1602/17/deadpool.jpg

 

 

はい、手でハートマークを作るヒーローがこれまでいたでしょうか?笑 

 

個人的に、私がずーーーーーーーーーーーーーーーと、公開を待ち望んでいた作品です!!!!

 

予告編が流れるたびに、ずーーーーーーーーーーーと叫んでましたからねぇーーー。期待値マックス、テンションアゲアゲで鑑賞してまいりました!!

 

 

なんたって、初日の朝9時に観ましたからね笑 満員電車に乗って、新宿まで向かいました。。。

 

 

でもいいんだよ、デップーのためなら満員電車も辛くなかったよ!!! 

 

というわけで、アメコミ・ヒーローの中でも異端中の異端の作品、デッドプール行ってみよーー!

 

 

 

 

 

 

1.あらすじ

 

マーベルコミック原作の人気作「X-MEN」シリーズのスピンオフで、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」に登場した異色のヒーロー、デッドプールを主役に描くアクションエンタテインメント。好き勝手に悪い奴らをこらしめ、金を稼ぐヒーロー気取りな生活を送っていた元傭兵のウェイド・ウイルソンは、恋人ヴァネッサとも結婚を決意し、幸せの絶頂にいた矢先、ガンで余命宣告を受ける。謎の組織からガンを治せると誘われたウェイドは、そこで壮絶な人体実験を受け、驚異的な驚異的な治癒能力と不死の肉体を得るが、醜い身体に変えられてしまう。ウェイドは、赤いコスチュームを身にまとった「デッドプール」となり、人体実験を施したエイジャックスの行方を追う。「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」でも同役を演じたライアン・レイノルズが、毒舌家で自己中心的という型破りなアンチヒーローのデッドプールに扮した。全米ではR指定作品として記録的な大ヒットを飛ばした。監督は、視覚効果分野出身で今作が初長編作となるティム・ミラー。

https://eiga.com/movie/82834/

 

 


映画『デッドプール』予告編

 

 

はい。愛する彼女のために、「末期がんを治せるよ」と勧誘してきた怪しい謎の組織についていったライアン・レイノルズ演じるウェイド。しかし案の定、謎の組織はウェイドを単なる実験台としてしか見ていなかった。地獄のような拷問の果てに、不死身の体を持ったウェイド。デッドプールの誕生である。不死身の体になったため、偶然ガンは治ったが、その見返りに全身の皮膚がただれる結果となってしまった。このままじゃ彼女に会えないデッドプール。元の体に戻るために、謎の組織への復讐劇が始まる!!

 

 

 

 

 

 

2.映画の感想

 

 

 

 

本当に、くっだらねぇなーーー!!!(褒め言葉)

 

やりすぎ!!

 

でも最高!!!

 

 

 

 

予想を遥かに上回る、品の無さでした笑

 

お下品なネタを固めて作った、アンチ・ヒーロー映画ならぬウンチ・ヒーロー映画だと思ってます(褒めてます)

 

https://albotas.com/wp-content/uploads/2013/02/tumblr_mijgdePIwc1qbg80vo1_r3280.jpg

 

 

 

 

・下ネタと映画ネタ、、、あの映画を連想した。

アメリカではR18指定、日本ではR15指定でしたが、とにかく下ネタが多い!! ってか会話の半分以上が下ネタだったような気が、、、笑

 

 

ただその下ネタが、本当に面白いんですよ。ライアン・レイノルズ自身が脚本に参加していることもあり、綿密な下ネタの議論が繰り返されたそうです笑

 

後は、映画のパロディーが本当に多いw しかも、他の映画と違ってとにかく他の映画を見下すんですねww 

 

すっごいシュールな場面なんですけど、リーアム・ニーソンの下りは本当に笑ってしまったwwww

 

ただ、分からない人はポカーンだろうなぁ、、。実際分かってない人もいたみたいです。

 

似てる映画あったかなぁーー、と考えてたんですが、TEDが強くなって敵と戦うイメージを思い描きました。

 

https://www.tvnz.co.nz/content/dam/images/news/2015/07/03/ted2-e345.jpg.hashed.720ff1c8.desktop.story.right.jpg

 

www.machinaka-movie-review.com

 

ライアン・レイノルズもアラフォーのおじさんで、ずっと下ネタ言ってるし、映画パロディー言ってるし、何よりよく喋るところがそっくりだよ!! 

あと、TEDでもリーアム・ニーソンバカにしてるし笑 彼ってアメリカではいじられキャラだったんですね笑 もう確信しましたw

 

こんな例えを使う時点で、もうヒーローとは呼べないですよね笑

 

 

 

 

・第四の壁破壊による新しい映画の見方

 

この映画、第四の壁を破壊したことで、公開前から有名になってましたね。第四の壁とはいわゆる「メタ視点」のことで、主人公がカメラに目を合わせてずーーと喋ってるんですね。つまり、観客に向けて喋ってるんですよww

 

他のブログでも取り上げられてましたが、同じく第四の壁を破壊した映画として、「フェリスはある朝突然に」が挙げられます。もう30年以上も前の映画ですが、まだまだ色あせない、サイコーなアメリカン青春映画でした。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

ずーーとこっちに向かって「話を最初に戻そうか?」とか、「暖房消したっけ?」とかストーリーに関係ないことをずーと喋ってるんですよww 

極めつけは、デッドプールが他のキャラに話しかけられた時に、「今観客と喋ってるからちょっと待て!」とか、ストーリー進行を邪魔する始末w

 

あまりにもこっちに喋りかけてくるので、自分が映画に参加しているような錯覚にまで陥り、お笑いライブのようでした。 だから、映画館で観た方がいいでしょうね。絶対。

 

 

 

 

 

・映画を見る時のモチベーション

 

 

総括すると、同じマーヴェル作品でも「シビルウォー」とか、そういうの期待して観に行っちゃだめってことです。おそらく「ヒーロー」って付いているのは、マーヴェルが原作だからで、この映画には何も「ヒーロー」は関係ないと思って下さい。

 

ハッキリ言って、ヒーロー要素はまるでないです。たまたまX-menのキャラが仲間になってるだけで。。。

 

アクションシーンが見事な「TED」だと思って観ると、ハードル下がっていいと思いますww

 

コメディ映画にしてはアクション凄かったし、得した気分になるかも! って感じで見てください。そっちの方が良い映画の見方だと思います!!

 

 

 

 

 

・欠点も、あるよ笑

 

下ネタ映画ネタでキャーキャー言っている私ですが、もちろんツッコミどころはいくつかあります。

 

なんでこんなにしつこく言うかって、、ぶっちゃけストーリーとか映画の構成はあんまり良くないんですよ。これ。

 

 

良くも悪くも、最初から最後までずーーーーとふざけてるんで、ちょっと飽きてくるんですよね笑 ちょっとならいいんですけど、108分ずーと同じテンションで映画見せられると、さすがに飽きる。例えばお笑い芸人の漫才でも、せいぜい20-30分が限界でしょ?笑

 

で、一番問題なのが映画の時系列の入れ替えと第四の壁演出がミスマッチしてる時。

デッドプールの生い立ちのシーンより前に、激しいカーチェイスがオープニングで流れるんですね。

オープニングがカーチェイスから入るってのは良いんですけど、、、

カーチェイスの後にデッドプールの生い立ちが流れて、謎の組織のリーダーを追いかけるシーンまで話は進むんですが、そこでデッドプールが

「映画を最初に戻そう!」って言って、オープニングのカーチェイスシーンに戻るんですね。つまり、これで時系列が正常になったんですけど、その戻し方がちょっとダサい。。。VHSを巻き戻してるようなイメージで、画面がザザーってなります。このくだりに限らず、A:デッドプールの生い立ち、B:謎の組織の追跡、のA,Bシーンを行ったり来たりするので、どうしてもストーリー展開が鈍重になってしまう欠点はあるかと。

シーンが切り替わる時には必ずと言っていいほどデッドプールが第四の壁を超えて喋りかけるので、個人的には、第四の壁演出をやりたいから、こんなに行ったり来たりしてるんじゃないかな?と思ってしまいました。

 

まとめると、「面白いことやってやろうぜ!」という気概は素晴らしいし、実際面白かったけど、色んなモノを犠牲にしてしまったなぁ、、、といった感じ。

 

良いんですよ! 良いんですけどね!!!

 

 

 

 

 

 

 

3.映画製作に至った背景+小ネタ

 

 

 

では何故、こんなに「やり過ぎ」なアメコミ映画が出来てしまったのか、背景を解説したいと思います。

 

そもそも、この映画の発起人は、主演であるライアン・レイノルズなんです。理由は、「自分とデッドプールがそっくりだから」

なんかこの理由だけだど適当そうな感じしますが、実はもっとしっかりした理由がありますよw

 

元々、最初に映画にデッドプールが出たのは2009年の「X-men origins: Wolverine」です。ここでライアン・レイノルズが、実際にデッドプールを演じたことが、最初のきっかけなんですね。

 

 

 

https://file.norman.blog.shinobi.jp/wol-jk.jpg

 

 

この映画のデッドプールの写真はコチラ。

あれ、全然違いますねwwwhttps://3.bp.blogspot.com/-LwxY6-17GTw/VPUuq3Mro0I/AAAAAAAABH4/-R57HoDX8kc/s1600/15_3_3_3.jpeg

 

元々デッドプールのルックはこんな感じ。つまり、今回のデッドプールでは原作に忠実に作ったけど、X-menの時は原作レ◯プだったんです。

ライアン・レイノルズ自身、「不満を感じた」と制作側に文句垂れてますからw

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kotobuki_ya/20151008/20151008124345.jpg

 

X-menからしばらくして、妻(ブレイク・ライヴリー)に「あなたってデッドプールに似てるよね?」と言われて、自他共にライアン・レイノルズ=デッドプールの自信を高めていったそうです。

予断ですが、ブレイク・ライヴラリーと結婚する前は、あのスカーレット・ヨハンソンが奥さんだったんですよww 2008年から2011年まで結婚していたそうです。

 

 

https://cdn.skim.gs/image/upload/v1456337956/msi/ryan-reynolds_hhtqzp.jpg

 

アベンジャーズチームのブラック・ウィドウですよ!https://marvel.disney.co.jp/content/dam/disney/characters/marvel/avengers_aou/1522_blackwidow_main.jpg

 

離婚した理由なんですが、スカーレット・ヨハンソンはこのようにコメントしてます。

 

「俳優と恋愛をするのって苦労を伴うの。二人の仕事が同じペースで進んでいると、どうやって時間を作るか、お互いの理解が必要になる。

そして、片方がより成功してしまうと、もっとややこしいことになるの。お互いが競争相手になってしまうのよ」

https://www.excite.co.jp/News/world_ent/20160415/Dramanavi_030236.html

 

同じアメコミ映画に出演した夫婦。

夫のライアン・レイノルズは2011年「グリーン・ランタン」に出演するも、制作費≒興行収入という悲惨な売上を記録してしまい、以降もヒット作に恵まれず。

 

一方のスカーレット・ヨハンソンは、「アイアンマン」シリーズを皮切りに、映画界のレアルマドリードこと(?)「アベンジャーズ」に入団。将来を約束される身となったのです。

 

 

 

 

 

片方がより成功してしまう」って、、、

おいおい、テメェが売れたから離婚したってことか!?笑

 

 

まぁ、私が想像する限り、おそらく男のライアン・レイノルズがすっげぇ文句言ったんでしょうね笑 「なんでカミさんより給料低いんだよ!!!」って笑

 

 

 

一般家庭でもありそうな痴話喧嘩ですけど、ハリウッドセレブの間でもあるんですねぇ、、、

 

結果的に「アベンジャーズ」から追放されたデッドプールww なんか可哀想でしょ!?笑

 

 

これにめげずに、ライアン・レイノルズは、マーヴェルスタジオ、、、もといディズニーに頼まず、20世紀フォックスに映画を売り込むことになります。まぁ、、ディズニーがお金出すわけないわなwww 

 

予算はなんと、58million$ 日本円に直すと、60億円ぐらいですか、、、ちなみにシビルウォーは250million$ですからね!! 

https://www.boxofficemojo.com/movies/?id=deadpool2016.htm

 

 

どれだけ大衆ヒーロー映画と違うか、予算を観てもお分かりですww

 

 

しかし、振り返れば58million$の予算に大して、6/1現在で約763millon$の興行収入!! 空前の大ヒットですよ!!

 

 

つまりですね、今までカミさんのアベンジャーズチームに苦汁を舐めてきたけど、やっとカミさんを見返す映画が出来たってこと! ライアン・レイノルズの「男」としての威厳を取り戻すきっかけになったんですよ、この映画は!!笑 まさしくハリウッド映画の伝統的コンセプトである「父性の復権」をやってのけたんです!! ま、映画じゃなくて実生活で実現したんですけど笑

 

 

映画がおふざけばっかりなので、実生活と絡めると大変面白い映画になるんじゃないでしょうか?

 

特に、夫婦で収入格差があって、カミさんが稼ぎ頭になっている男性の皆さんには大変オススメな映画です!!!

 

 

あ、これは推測に過ぎないんですが、謎の組織の女戦士、「エンジェル・ダスト」って、かなりブラック・ウィドウと被せてると思いますww

 

エンジェル・ダストが船から降りる時、「あ、スーパーヒーロー着地だ!!」って茶化してる場面があるんです

 

https://pbs.twimg.com/media/CZ73DXGVAAAfTfv.jpg

 

 

 

このポーズってブラック・ウィドウがいつもやってる着地ポーズなんですよwww

 

https://blog-imgs-34.fc2.com/a/n/g/angeloo7/335567view006.jpg

https://vignette2.wikia.nocookie.net/marvelcinematicuniverse/images/5/57/AoU_Black_Widow_0003.png/revision/latest?cb=20150310045950

 

https://i.ytimg.com/vi/0Hk9-xpTaEw/maxresdefault.jpg

 

さりげなく、元カミさんのブラック・ウィドウ(スカヨハ)をバカにしてるんすよwwww 離婚されたからって、仕返しが子煩悩なデップーだったのだwww

 

 

 

 

 

ってこんな映画の見方している人、世界に何人いるんだろ。。笑

 

 

というわけで、楽な気分で映画を観に行ってください。オススメです!!!!

 

 

あ、最後の最後にこれだけ言わせて!!

 

 

今回は絶対に、絶対に、エンドクレジット始まっても帰らないで最後までいて下さい!!!

元ネタ知ってる人でも知らない人でも爆笑できる映画のパロディがありますので!!

 

「フェリスはある朝突然に」という映画。同じく第四の壁を破る映画ですが、これもエンドクレジットに衝撃の展開が待ち受けてます!!

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

 

© 2015,machinaka.hatenablog.com