こんにちは! Machinakaです。 今回批評するのはコチラ!!
「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」
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すみません、間違えました。あまりにもタイトルが似てるもんでw
正しくはコチラの画像↓↓
https://static.blogos.com/media/img/4076/ref_l.jpg
はい、「華氏911」や「ボーリング・フォー・コロンバイン」で日本でもお馴染みの、マイケル・ムーア監督の最新作ですね(^o^)
非常に楽しみですーー!!
1.劇場鑑賞情報&あらすじ
実は私、映画館でマイケル・ムーア作品を観るのはこれが初めて!!
数年前に映画にハマった私。
大作映画ならまだしも、マイケル・ムーアなんてわざわざ映画館で観に行かねぇよ!!と思ってたんですが、人は変わるんですねぇ。。。 公開初日に観に行きました!
公開館数はあまり多くない中、マイケル・ムーアのイメージとは似ても似つかないTOHOシネマズみゆき座で鑑賞してまいりましたーー!!!
初日公開ということもあり、配給会社の人が入り口付近にゾロゾロといました。それはいいんですけど、スクリーンの入り口近くで予告編上映中にも関わらずお喋りするのは良くないぜ! 私は前の方に座ったので良かったですけど、、、
もしかして東宝映画の邪魔をしてたの!? まぁそれは冗談として笑
さて、あらすじです。
まずは予告を見て下さい!!
もうね、お馬鹿全開ですねww
マイケル・ムーアが世界征服するノリで海外旅行へ行って、楽しんできましたー。みたいな感じの映画にも移ります。
まぁ、映画のプロットはこれだけで十分ですww
2.マイケル・ムーアの遍歴
過去記事でこの映画の宣伝をする時に、マイケル・ムーアの履歴に触れていますが、コチラの記事でも改めて書いてみたいと思います。
まずこちらがマイケル・ムーアのお顔 2016年で62歳になります。
アメリカを中心に、ブッシュ政権や銃社会へ問題点を突き付け、アポ無し取材を敢行しまくってアメリカ政府から嫌われまくっているおじさんですね笑
自動車工場で働く父や祖父の元で育ったマイケル・ムーア。ミシガン大学に入学も、1年で中退して隔週刊誌を出版していました。この頃は社会派ジャーナリストとして真面目に働いていたんですが、彼なりの正義感から上司の命令に逆らって、出版社をクビに。。
次に目指したのは映画監督で、1989年、彼の故郷の自動車工場の閉鎖を題材とした映画「ロジャー&ミー」を公開。
デビュー当時からアポ無し取材、過激発言が話題となりました。
これをきっかけに、彼はドキュメンタリー作品をテレビと映画に公開。タイトルを観る限りは過激なタイトルで、目立ちたがり屋のおじさんなのかなぁーと中高生当時は思ってました。
- 『ロジャー&ミー』 - Roger & Me (1989年)
- Pets or Meat: The Return to Flint (1992年)(テレビ番組)
- TV Nation(1994年)(テレビ番組)
- 『ジョン・キャンディの大進撃』 - Canadian Bacon (1995年)
- 『ザ・ビッグ・ワン』 - The Big One (1997年)
- And Justice for All (1998年)
- 『マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人』- The Awful Truth(1999年)(テレビ番組)
- The Awful Truth-Episode #1.1 (1999年)(テレビ番組)
- 『ボウリング・フォー・コロンバイン』 - Bowling for Columbine (2002年)
- 『華氏911』 - Fahrenheit 9/11 (2004年)
- 『シッコ』 - Sicko (2007年)
- Slacker Uprising (2008年)
- 『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』 - Capitalism: A Love Story(2009年)
ただ、彼のドキュメンタリー作品は圧倒的に面白いんですよね。映画として成立しやすいように、エンタメ成分がかなり多めなんです。
やたらと映画のシーンを入れたり、地獄の黙示録で使われるような壮大過ぎるクラシック音楽を入れたり、観客にとっては面白いドキュメンタリー映画になっているのが特徴なんですね。
ちょっとやり過ぎな気はしますけど笑
その証拠として、「華氏911」は、6万ドルの予算に対して、2億ドルの興行収入を叩き出しましたからね! ドキュメンタリー映画で200億円以上儲かったんですよ、奇跡に近いですwww
この映画が出た時はまだ中学生でしたから、全く興味がなく、ハリーポッターやロードオブザリングにブヒブヒ言ってましたww
あぁ、リアルタイムで観てれば面白かったんだろうなぁーーーー!!!
今オバマ大統領でやっても面白く無いもんねー。
次はトランプ大統領で、、、って、当選して欲しくないですけどww
3.急に老け込んだマイケル・ムーア
アポ無し突撃取材のスタイルを貫く彼には、政府も黙っていません。
1999年にアメリカのロックバンドで有名なレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの曲の「Sleep Now In The Fire」のPV撮影を、あろうことかニューヨーク証券取引所前にてゲリラ的に敢行するなどして、実際にニューヨーク市警察に逮捕されます。
この事が原因で、ホワイトハウスのブラックリスト入りを果たすきっかけとなりました。
2007年の5月にムーアがアメリカ政府当局の許可を全く得ずにキューバ訪問をしていた事も話題になり、これまた財務省による捜査を受ける事になります。
彼は「私は事前に渡航許可を求める申請書を出した」と主張したようですが、実際には許可は出されておらず、それによって彼は、要注意人物のレッテルを張られてしまったようです。
https://stuporglue.com/rekishi/keireki.html
ホワイトハウスのブラックリスト、政府当局から「要注意人物」とレッテルを貼られる。もう、実質的にアメリカ追放ですよww
そして、本題。
この映画の予告編を観て思ったのですが、彼が急激に老けてるんですよねw ワタシ的には、アメリカ政府によって彼が迫害を受け、暗殺が出来ないので老化薬を大量に打たれた結果なのでは、、、と勝手に妄想しちゃってますww
前回も書きましたが、以下の引用記事を読んで下さい↓↓
「ボーリングフォーコロンバイン」や「シッコ」などのドキュメンタリー映画で有名になった監督です。この顔見たら、ピンと来るんじゃないかな。
https://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/images/2008/01/03/moore.jpg
そして、今回のマイケルムーアのお顔がこちら、、、写真左ね。
https://hlo.tohotheater.jp/images_net/movie/013258/GALLERY013258_5.jpg
特殊メイクなんじゃないかってくらい、急激に老けてます、、、
彼は過激すぎるドキュメンタリー映画を撮り続けた結果、アメリカのホワイトハウスにブラックリスト入りするという、なんとも不名誉な記録を残してしまいました。
アメリカを敵に回してしまったマイケル・ムーア。最近は日本のメディアにも出なくなったけども、、、
2009年の「キャピタリズム」以降、なんと6年もの空白がありました。
この時のお顔がこちら
https://f-freepocket.com/wp-content/uploads/2011/09/CCF20110903_00012.jpg
もう一度出しますが、本作の時のお顔
やっぱり老けすぎだよ!!! 何があった!?!?
とまぁ、マイケルに何が起こったのか。そんなことを妄想しながら映画見ると楽しいんじゃないかと。映画の内容は、ぶっちゃけどうでもいいんですけどww
www.machinaka-movie-review.com
やっぱりおかしいですよねw いくらなんでも、急に老けこみすぎww
62歳ってこんなものなのかなぁ、、、。とっても苦労した顔に見えます笑
さて、前置きが長くなりましたが、、、、映画の感想です!!
4.最初は爆笑珍道中!!
まず、最初のシーンで「やっぱアホだなぁ」と思いました笑
監督自身はアメリカから追放された身にも関わらず、
「ある日、アメリカ軍から話が舞い込んできた。 どうしたら世界を侵略できるのか、教えてくれ」
「アメリカ軍が出来ないなら俺がやってやる!」
と意気込んで星条旗を掲げて行くのですが、、、
https://img.cinemacafe.net/imgs/thumb_h1/211389.jpg
と、半ば自虐的とも取れるアホな設定から映画がスタートしますww
つまり、「世界侵略」という名目で主にヨーロッパの国々とチュニジアに行って取材をしてくるんです。
簡単に紹介すると、
・イタリア→有給休暇が4習慣!?
・フランス→給食は高級料理!?
・ノルウェー→独房が一軒家!?
など、それぞれの「国の良いところ」を面白おかしく紹介していくんです。
この時は、なんてバカな映画なんだ。。と笑っていたのですが、、、
5.まさかの号泣! ドイツは凄い!
まさかマイケル・ムーア作品で泣かされるとは、、、
ドイツでの取材回はメチャクチャ感動してしまいました。。。
マイケル・ムーアがドイツを取材するといったら、、「世界侵略」と言ってるだけあって、『「あの指導者」がやったことをどうやって教育するか』を取材してるんですが、、、
ドイツの教育の凄さに驚き、小学生の気持ちになって考えると、涙が止まりませんでした。。。
もはや隠すまでもないですけど、、
ドイツのホロコースト教育は、本当に徹底的なんですよ。。
生まれも育ちも日本の私は、ドイツの厳しい教育に尊敬を覚えました。
ドイツの小学校でユダヤ人虐殺について教えるシーン。教科書で座学するだけでなく、ある「実習」授業があるのですが、、、多分日本人の皆さんではやったことがないような、衝撃的な内容の授業が行われます。
その内容は、映画で確認してください!!
私はドイツに旅行したことがあるのですが、ドイツ人って他の国に比べて、すっごく優しいんですよね。もっと言えば、「人のために良い行いをしたい」って考えて実践する人が多い。
余談ですけど、スーツケースを持って電車に乗ろうとしたら、ドイツ人の男性が「持ってやるよ!」とスーツケースを持って、運んでくれたんです。
私は女性でもなければ、おじいちゃんでもなく、元気ビンビンのヤングメンですよ!!
入り口で戸惑っていたわけでも、スーツケースを運ぶのに苦労している様子を見せたわけでもありません。
こんなこと、日本でやる人います!?
「ドイツ人は贖罪を求めている」その言葉を実感できました。
日本ではちょっと前に、漫画「はだしのゲン」を撤去せよ! と要請があったニュースをご存知ですか?
こんなのは愚の骨頂! あれは「暴力的表現が強い」漫画ではなく、「ありのまま」を描いている貴重な資料なんですよ!! 日本もドイツを見習え!
6.最後はメッチャ社会派じゃん!
マイケル・ムーアは、旅行先で必ずアメリカとの比較を入れてくるんですね。例えばフランスの給食を取材したとき、アメリカの給食の写真をフランスの小学生に見せて
https://i.ytimg.com/vi/nE9-GHQWXnQ/maxresdefault.jpg
と絶句させるんです。
各国の良い所を紹介して、最後はアメリカの惨状を見せてオトす。そんなくだりを何回も何回もやるわけですな。
ただ、最後に訪れた国チュニジアで、今のアメリカに最も必要なメッセージが投げかけられます。
「自由でリベラルな国、アメリカンドリームを掴める国、サイコーな国」というイメージは過去の産物で、今のアメリカは金持ちに優しく、貧乏者には厳しいんです。リーマン・ショックの政府の対応で、分かったかと思いますが。
実は、世界各国へ旅行に行ったのは、「今のアメリカに足りないモノ」を持っている国に行って、「アメリカに行くにはどうすればいいか?」を真剣に考えてる映画なんですよ。
おそらく、テレビや新聞を見ていただけでは、「アメリカは良い国」にしか写らないと思うんです。そういう報道姿勢ですから。
今まで日本もアメリカを目標として、アメリカにヨイショしながら国づくりをしてきましたけど、この映画を見ると、「あれ、アメリカを目標にしていいのかな?」と疑問が生まれてくる映画だと思います。
私は、町山智浩さんのラジオを聞いてましたので、アメリカがいかにヤバイ国かってことは知ってましたが。。。おそらく、アメリカのことをよく知らない多くの日本人にとっては衝撃を受ける内容だと思います。
マイケル・ムーアだからってバカにすることなかれ!
是非劇場で泣いて、笑ってほしいと思います!
オススメです!!!
以上です!