はい、こんばんは!
Machinakaです。
今回批評するのはこちらの映画
「ピンクとグレー」
はい、NEWSの加藤シゲアキさんの原作の映画化です。
原作者と主演がジャニーズということで、大変騒がれていますが、その内容は!?
こちらの映画の批評・感想・評価・レビューをしていきます!!!
いや、少し待ってください。
本来なら本編の批評をしたいんですが、この映画には本編以外にたくさん言いたいことがあるので、ブログを何編かに分けたいと思います。当ブログでは007の批評以来ですかね。
というのも、映画の出来栄えと宣伝方法があまりにもかけ離れており、その結果、作品の評価に大きな影響を及ぼしていると思ったからです。本当にもったいない。
こういうことはテレビでも流れないし、雑誌にも書かれないことなので、ここみたいな個人ブログでしか発信できないからです。
- 宣伝方法について
他の解説サイトであまり触れられていなかったので、書いておこうと思いました。
この映画の予告とホームページを見たとき、これどっかで見たことあるなーと思ったんです。
それは「イニシエーション・ラブ」 前田敦子さんと松田翔太さんの映画でしたね。
以下にそれぞれのホームページを載せます
さて、お分り頂けたでしょうか?
それは、『定量的に時間を指して、「衝撃」「覆る」など煽る演出を強調する』ことです。
念のため、予告のスクショを撮りました
作品の内容は違っていても、宣伝が似ているんですねー!! ちなみに、配給会社も製作会社も全く違いますよ。
しかも、文字のフォントと色使いが全く同じ!!
佐野研O郎さんもビックリ、ここの演出に関しては、全く同じ宣伝方法なんです。
奇跡というか、よくマーケティングされた結果なんでしょうね。
両者とも小説が原作だし、話がひっくり返るような展開なんで、それを宣伝するためにはどうしたらいいかって考えたんでしょう。大変勉強されていて、素晴らしいと思います。
で、ここまで分析しといて何が言いたいのかって話なんですけど、、、
こんなの絶対やめた方がいいよ
理由は大きく分けて3つ
・公式ネタバレという暴力
まず、原作を読んでない人には、ネタバレ以外の何者でもないからです。より
によって配給会社がやっているのだから、公式ネタバレ・合法ネタバ
レみたいなもんですよ。じゃあ見なきゃいいじゃんって話なんですけど、予告って映画館で流れるので、見たくなくても見てしまうんですよ。
もはや公式テロか。
・観客に与える苦痛
宣伝の結果、映画を見る前の観客には
「OO分後に衝撃の展開が待ち構えている」
「この映画は途中でひっくり返る展開があるんだ」
「どんなドンデン返しかな?」
「頑張ってトリックを見破ろう〜〜!!」
と、こんな気持ちを抱えて映画を見る羽目になるのです。
こんなことをしてしまうと、
どうしても「衝撃の展開」のハードルが上がる
「衝撃の展開」以降の映画がつまらなくなる
例えるなら、推理小説でトリックを中盤に明かしてしまう感じでしょうか。
ネタが分かってしまったら、後の時間って苦痛でしかないですよ。
イニシエーションラブはまだいいですよ、だって「最後の5分間」だから。
ピンクとグレーはね、「開始62分」ですよ! 2時間映画の62分だから、まさに中盤にネタを明かされているのです。
つまり中盤にクライマックスがありますよ!って言っているようなもんなんです。
・そして最悪の展開へ
もうお分かりかもしれませんが、こんな宣伝方法をしてしまうと「本来製作者側が意図した映画の魅力」を大きく損ねてしまうんですよ。
つまり、どんな内容の映画でも、「ミステリー映画」にすり替わってしまうんですよ。
それを決定づける予告のスクショがこちら
まるで推理小説のキャッチフレーズですよ。「犯人は誰なのか!?」みたいなフレーズ。
本当にひどいよ。これを見た人は、イニシエーションラブみたいな謎解き映画だと勘違いするでしょう。
本編の批評はまだしていないですけど、これだけは先に言っておきます。
私が思った本作のテーマは「若者のアイデンティティーを問う青春映画」だと思ってます。「霧島、部活やめるってよ」と似ている映画だとも思います。また本編編で詳細に書きます。
もちろん私の考えが正解ではありませんし、人それぞれでも問題はありません。
だけど、この映画をちゃんと見た人は「推理映画だった」なんて感想は絶対に持ちません。完全に宣伝側の一人歩きだってことが分かるはずです。
これにより、観客が多いに憤りを感じ、苦痛に感じています。観客の満足度を大きく下げてしまっているのです。
以下はヤフー映画のレビューされていた文章の抜粋です。
みなさんのレビューの中に「衝撃」のワードが含まれているのがお分かりかと思います。予告編を見た証拠ですよね。
低い評価をしている人の傾向としては、「衝撃の展開」をクライマックスだと刷り込まれてしまい、そこが評価の分かれ目となっているわけです。観客は悪くありません。だって「そこがクライマックスだよ」「見どころは開始62分!」って公式に教えられたのですから。
これは大きな罪ですよ。勝手に「推理映画」のレッテルを貼られて、不当な評価を受けてしまったのですからね。
私にとっては、この宣伝方法こそが「衝撃」でしたよ。
おそらく、予告に騙されて謎解きを期待してしまった観客の方も同じ意見だと思います。
映画は面白かっただけに残念です!!!!!
というわけで皆さん、「OO後に衝撃の展開」みたいな予告をしている映画は、「推理映画」ではなくて宣伝が勝手にやってるだけだ、と思ってください。
はい、だいぶスッキリしたので、続いては本編の批評でございます。
www.machinaka-movie-review.com
コチラも是非ご覧ください!!!
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