Machinakaの日記

新作映画の情報・批評を、裏ネタ満載で包み隠さずお届け




映画「ブリッジオブスパイ」ネタバレあり感想解説と評価 出ました!スピルバーグ監督流の歴史大作! 

 
こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
Twitterもやってます!
 
 
 
この記事では、「ブリッジオブスパイ」のネタバレなしの感想・解説・考察記事を書いています。
 
 目次
 

まえがき

 

新年が明けてからというもの、大作映画がどんどん公開されていきますねーー、おそらくスターウォーズの影響かとは思いますが。

 

 

今回批評する映画はこちら

 

 

「ブリッジオブスパイ Bridge of Spy」

 

 

ブリッジ・オブ・スパイ (字幕版)

ブリッジ・オブ・スパイ (字幕版)

  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

スティーブン・スピルバーグの監督作でございます。

スピルバーグなのに何でこんな地味な映画を!?と思う方もいらっしゃるかもしれません。後で解説していきますよーー。

まずは予告をどうぞ!

 

 

www.youtube.com

 

 

 

スピルバーグの映画には2種類ある

 

 

スティーブンスピルバーグといえば、世界中に知らない人はいないでしょう。少なくとも誰でも1作品は映画を見ているでしょう。

 

 

JAWS, E.T, インディージョーンズ, ジュラシックワールド。。。 超大作といえば、スピルバーグ! 儲かる映画といえばスピルバーグ! そう思っている人は多いでしょう。

 

 

しかし、今回の映画ははっきり言って、

 

超地味

に見えてしまう映画です。

 

なんたって、

・派手なCGがない

・人が死なない

・会話シーンが多い

 

そして、、、、

 

 

え、この人誰? っていう主人公。

 

みんなが知っているような歴史の偉人をあえて選ばず、派手なシーンもない。

 

 

これ、完全に儲かる映画の作り方をしていないんですよ。

 

日本なら100%無理ですね、織田信長くらいじゃないと。

 

 

実は、スピルバーグは2種類の映画を作ることで知られています。

 

・商業的に成功しそうな、とにかく派手で楽しい映画

 

そして

 

・歴史的に見て意義がある人にスポットライトを当てた、地味な映画

 

例えば、2005年のミュンヘン


映画 「ミュンヘン」 (05 米/日本公開0602) 予告編 <60s>

 

 

2012年のリンカーン

 


映画「リンカーン」本予告

 

とてもスピルバーグが監督したようには思えないですよね。まるでヨーロッパ出資の歴史映画みたいなので。

 

でも、これらはスピルバーグ監督作なんですよ。

 

 

地味な映画をなぜ作る?

 

スピルバーグ監督はユダヤ人で、アメリカのオハイオに生まれました。

 

アメリカでユダヤ人、しかも発達障害で勉強が出来なかったということもあり、ひどいいじめを受けたそうです。そのいじめがひどすぎて、途中で学校を一度止めたみたいです。

 

また、両親は離婚しています。

 

年少期にショックな出来事が続いた影響で、彼は差別や偏見に立ち向かう人々にスポットライトを当てた映画を作るようになります。

 

シンドラーのリスト、ミュンヘンやリンカーンなどは、人種差別が共通のテーマになっています。

 

「シリアスな映画を作ることは私の宿命なんだ」とインタビューでも語っており、映画の学術的意義を再確認できるような、力強いメッセージです。

 

 

映画の考察・感想・レビュー

 

まず最初に、、、

 

これはスパイ映画ではありません。スパイ交換映画です。

ベルリンのグリーニカー橋のど真ん中で、アメリカのスパイ+アメリカの学生とソ連のスパイを交換するという話なのです。

 

 

主演のトム・ハンクスが今回凄かったですね。この人ってどんな役にでも対応できるからすごい。ターミナルのようにおとぼけたキャラもできれば、プライベートライアンみたいなシリアスな軍人、そして今回の弁護士。どんな職業でもできるんだなーと思いました。

 

 

セリフ劇が多いですが、コーエン兄弟の脚本が良作なのか、飽きさせない作りになっています。

 

最初に述べた通り、非常に地味な映画です。

 

なんたって、ハイライトのシーンは、橋で人々を交換するだけですから。こんな映画ないですよ。

 

淡々とした交渉シーンが続き、どれだけ喋ってるんだよーー、と思っていると、笑いのシーンが挿入されていたりします。

 

単調に思える映画も、こういう箸休めを入れてもらえると、2時間半くらいの長い映画も楽しく鑑賞できました。

 

特にねー、東ベルリン、ソ連大使館の中のシーンは爆笑しました。

 

ソ連のあざとい弁護士懐柔策が繰り広げられるんですけど、もう声をあげて笑ってしまいましたね。 他の観客の方はよく分かってなかったのかな、意外と静かでしたけど

 

 

面白いシーンがあったら笑っていいんですからね、皆さん!!!

 

仏頂面で映画館にいても損するだけ、映画館はアミューズメントパークと一緒ですよ!!

 

 

あとは、最後のハイライトですねー。スパイ交換シーン。

 

いやぁ、重かったですねー、最後のシーンは特に。

 

それまでは会話のシーンが多かったのに、最後はセリフを極力使わないで、画で見せる演出をしてくれたのがありがたかった! スローモーションも使わずに、非常に地味な絵作りをしてくれたことに感謝です! 

 

地味でいいんですよ、最後は。

 

 

そして、弁護士たソ連スパイがトムハンクスに送ったプレゼントが、泣かせますねーーーー。

 

 

アメリカに画家として長く活動していた証拠を、アメリカ人とした生きた証拠をトムハンクスに絵を使って伝えているのです。

 

このメッセージは良かったですねーーー。

 

普通の監督なら、ハグしてから「ありがとう、本当にありがとうーーーー!」とセリフを言って、スローモーションにして、壮大な音楽をかけてやりますからね。

 

あれ、最近日本とトルコの合作映画で、そんな様子を見たような、見てないような笑

 

 

とにかく、地味な映画にならざるを得ないところを、脚本や演出の妙で楽しく、そして真に感動する作品に仕上げてくれたスピルバーグに感謝です!!!

 

 

オススメです!!!

 

 

© 2015,machinaka.hatenablog.com