Machinakaの日記

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映画「ピクセル」ネタバレあり感想解説と評価 今年No.1のオタクヒーローアクション!TEDより笑える!?

 

まえがき

こんばんは! Machinakaです。 

 

昨日に続き、今日も映画批評の投稿です。

 

今日の東京は暑いのか寒いのか、分からない天気でしたね。

Machinakaはカーディガンを羽織るのが好きなのですが、今日は何回もカーディガンを着たり脱いだり。おかげで腕に毛玉がたくさんついてしまいました。半袖Tシャツを着てたので、直接腕にカーディンガンがまとわりつく。汗をかく→毛玉がひっつく。

 

いや、汗っかきがカーディンガンを羽織ると、厄介なんですよ本当に。カーディガンだけで何種類も持ってますからなー。なんてたってTシャツでもきれいめなシャツにでも、何でも合うのですから。さて、みなさんも今年の秋はカーディガンで決めてみてはいかがですか。

 

今回の記事で初の試みですが、映画批評の前にフリートークを挟んでみました。ラジオの影響ですかね笑

 

さて、今回批評するのは

 

「ピクセル / PIXELS(原題)」

 

 

 

テレビCMでも話題になった本作。パックマン、ドンキーコングなどが目玉として取り上げられていましたが、魅力はそれだけじゃありません。

 

あらすじ

1980年代にヒットしたパックマン、ギャラガ、センチピードなどの大ヒットアーケードゲームを実際に作ってしまった宇宙人が、地球を侵略しようと企てる。アメリカ大統領は、親友のゲームオタクに運命を託す!?

 

あくまでも主役はオタクです。オタクが地球を救う!? 日本の漫画ではよくある設定ですが、さすがはアメリカエンターテイメント映画。一味違います。

 

 

映画の見どころ、トリビア

 

オタクヒーローアクションと名付けたように、この映画はオタクへの愛情が込められています。何故なら、この映画の企画立案者&主役であるアダムサンドラーは、子供時代映画にゲームセンターに入り浸っていたのです。

 

アダムサンドラー:1966年、ニューヨーク州生まれ。 

 

 

彼はアメリカの長寿番組「サタデーナイトライブ」に出演し、コメディアンとして活躍。番組中にコミカルソングを歌い、歌声があまりにも綺麗でそのまま歌手デビュー。番組での活躍を買われて、放送作家・脚本家やテレビプロデューサーに。

 

アメリカでは知らない人はいない、あまりにも有名なスーパーエンターテイナーです。日本ではあまりにも知名度が低いですが、ハリウッドの俳優収入ランキングでは、トップ10に入るほどの超セレブ。なんたって、仕事の幅が広すぎるのです。

 

彼は2010年の短編動画、「PIXELS」 これはフランスのパトリック・ジーンが制作したもので、ニューヨークが8ビットのモンスターに襲われる、という単純なストーリーでしたが、これを観たアダムは大興奮!! 自分で脚本を書き、監督のクリス・コロンバスにプレゼンし、映画化に至ったのです。

 

アダムがゲームオタクじゃなければ、映画化はなかったわけです。ちなみにアダムは自宅にパックマンの実機を持つほどのオタク。そのオタクが講じて映画を作成しさらなる収入を得る。趣味が仕事になる、素晴らしい人です。尊敬する。

 

 

さらに、ゲームオタクはアダムだけではありません。主役のアダムの脇を固めるオタクのキャスト達も、ほとんどオタクです

 

 

一番右のピーターディンクレイジ以外、昔何かしらのゲームにはまり、青春時代を捧げたとか笑

 

そうこの映画は、本当のオタク主導で作られたものなのです。

 

役作りは子供時代から出来ていたわけですね。アダムのプロデュース力があってこそですが、キャストを含めた制作陣が本当に大好きなもの、伝えたいものを映画にすると、本当に面白くなります。そういう映画を観るとただ面白いだけでなく、感動します。 

 

これから映画を観るときは、そういう映画を選びましょうね。

 

日本の職業監督が作る映画では、こんなの観れませんからね!!!

 

 

以下、個人的に面白かったポイント。

 

アダムサンドラーの絶妙なセリフ回し、キャストとの掛け合いがサイコー!!

 

 

やはりコメディアン出身のアダムサンドラー。彼がべらべら喋る本当にくだらない無駄話。ボケのラッシュに驚き、そして大爆笑しました。

 

 

TEDの笑いが邪道だとしたら、ピクセルの笑いは王道。

 

笑い声こそないものの、アメリカのシットコム(シチュエーションコメディ)を観ているようでした。

正攻法で笑いに挑戦したアダム。俺はアダムのファンになってしまったよ。

 

セス・マクファーレン、少しは反省しろ!笑

 

 

社会的弱者が解放され、世界を救う普遍的なカタルシス

 

オタクがテーマになってはいますが、この映画には普遍的なカタルシスが込められています。

どこの国でも、ゲームオタクは社会的マイノリティでしょう。日本では市民権を得られていますが、立派な大人がゲームや漫画に夢中!! というのはアメリカの社会では、まだまだ幼稚にみられるのです。余談ですが、アメリカの漫画に日本の萌え漫画の文化がないのは、オタクを侮蔑する価値観もあって発売されないそうですよ。それでも漫画が大好きなアメリカ人は日本にやってくる、というわけなんですが。

 

こんな社会的マイノリティが世界を救う。ピクセルはコメディ映画の側面が強いですが、真面目な文芸映画にも通じるような、芯の太いメッセージがあるのです。

 

単なる笑いだけじゃない、実は隠されたメッセージがある。これぞ私の好きなアメリカ映画です。

 

面白い、でも面白いだけじゃないぞこの映画!!!

 

日本でもパックマンが話題になって観客数が増えているのですが、真の目玉は笑いにあらず、「王道」のオタクヒーローアクションは、間違いなくMachinaka的アカデミー賞にノミネートされました!!

 

おススメです!

 

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