Machinakaの日記

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映画「カリフォルニア・ダウン」ネタバレあり感想解説と評価 超ご都合主義!日本よ、これがアメリカマッスル映画だ!

 

まえがき

こんばんは!! Machinakaです。

 

最近ようやくアメリカから新作が公開されてきました。

2週間ぶりくらいに映画を観てきました。前回のブログでご紹介した、109シネマズ木場で、です。気になる方は以下の記事もチェックしてみてください。

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

さて、今回ご紹介する映画はこちら!!

 

 

「カリフォルニアダウン / San Andreas(原題)」

 

 

カリフォルニア州を覆う巨大な断層が発見され、東日本大震災の9.0、チリ大地震の9.5を超えるマグニチュード9.6の大地震が街を襲う。

レスキュー隊のリーダーを務めていた主人公は、家族がサンフランシスコにて被災したと聞き、ヘリコプターで家族を救出しに向かう。。。

 

オープニング収入が57か国でNo.1となったこの作品!!

 

しかし日本では、初登場9位。。  まぁ、CMもTVタイアップもなかったですし、売れなくて当然です。日曜日の昼下がりに、しかも新作映画でこんなに人が少なかったのは珍しかったですからねー。

 

出典:Movie Walker  (元ソース:興行通信社)

movie.walkerplus.com

 

 

彼が出るから映画を見る

日本はともかく、世界中で大ヒットしたこの映画。映画を見に行く人の目的は、おそらくこの人でしょう。

 

 

主役を務めたドウェイン・ジョンソン / Dwayne Johnson!!

 

 

 

あまり日本では知名度がないかもしれません。彼はアメリカでは知らない人はいない、超有名なプロレスラーです。

 

リングネームは「THE ROCK」。本当に岩みたいなカラダしてますよね。90年代~2000年代に活躍した選手だそうです。

 

俳優に転身した以降は、リングネームを捨てて本名であるDwayne Johnsonとして活動しています。

あれ、この人どっかで見たことある? 日本でも大ヒットした、ワイルドスピードにレギュラーメンバーとして出演しています。

 

 

 

現在はシリーズ7まで公開されていますが、Dwayneさんはシリーズ5から屈強な警官役で出演しています。

 

今回がレスキュー隊なので、プロレスで鍛えた肉体を活かした、マッスルヒーロー映画にドシドシ出演しています!! 知名度は抜群ですから、Dwayneありきで映画を作った、とも考えられます。

 

Machinakaの見方ですが、今回もDwayneがエースで4番を担った映画ではないかと思います。

 

それでは映画の感想でっす!!

 

 

映画の全体的な感想

アメリカの古いテレビドラマを見ているような、超ご都合主義のアクション映画でした。がしかし、それを上回るほどのDwayneの活躍、勧善懲悪な分かりやすいストーリー設定などから、アメリカ人は大満足で帰ったと思います笑 要点は以下の二つ。

 

地震と津波の描写

日本人にとってはこの映画を観るには傷が癒えてないかもしれません。本作は地震と津波が脅威となっており、映画的に表現するならば見せ場ともいえます。地震のシーンが、あまりにも稚拙。とにかく派手にすればいいよ!というメッセージがヒシヒシ伝わってくるため、地震エンターテイメントのような印象を受けました。

いや、映画はエンターテイメントとしての要素もあるので喜ばしいことなんでしょうけど、地震国である日本人が観ると、非常に違和感があります。最悪なのは津波のシーン。まるで、アクションゲームです。

 

第1に地震のシーン。アメリカでも有数のフーバーダムが、余震で決壊します。

余震といえども世界最大級の地震です。ダムに大きなダメージを与えるのは必至でしょう。しかし、今回はおもちゃのように全部壊れます。

 

きわめつけは津波のシーン。津波の予兆を感じたDwayneとその妻は、波が倒れる前に津波を渡るんだ! と勇猛果敢に津波に突っ込みます!!

 

いや、下手したら妻を巻き添えにしますけど!?

 

そして津波を突き進むDwyane。カッコいいよ、Dwayne。そしてそのパワーボートはどこまで馬力があるんだ。

F1が海で開催されたら間違いなくポールポジション取れるよ。

 

このシーンはまるで、Dwyaneが主演した映画「ヘラクレス」の津波シーンのようです。下の画像は本作の津波。ヘラクレスのシーンは画像が見つかりませんでした。あしからず。

 

 

 

ドウェインジョンソン=リーアムニーソン説!?

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主人公のDwayneの人格。今回はスーパーヒーローではなく、家族を救うためならなんでもやる、恐ろしいマッスル野郎に成り代わってしまいました。

それはまるで、「96時間」シリーズで娘を救うために暴走するリーアムニーソンに酷似しているようにも見えました。

 

まず大きな突っ込みどころ。Dwayneはレスキュー隊のリーダーであるにも関わらず、家族以外は誰も救いません。

Dwayneがならず者のレスキュー隊であれば、私も文句を言いません。しかし、この映画の最初のシーンは地震ではなく、Dwayneが山岳で遭難した見ず知らずの女性を助ける場面から入るのです。予想以上に尺が長いことがMachinakaを苛立たせたのですが、

 

「どうだお前ら!これが世界のヒーロー、Dwayne様だ! HAHAHA!!」

 

劇場で鳴り響く爆音の中、そんなセリフが聞こえてきたような気がしました。

 

Dwayneの大活躍後大震災が発生するのですが、その後考えているのは家族のことだけ。救うのも家族だけ。

 

あれ!? スーパーレスキュー設定はどこに!?

でも安心してください、リーダーのDwayneは報告・連絡・相談を忘れません。彼が家族を救いたいから本部に連絡、本部の答えは。。。?

 

「了解。助けに行ってこい。」

 

 

 

 

 

 

 

('_')

 

 

 

 

 

承諾を得るシーンはわずか2秒程度。 まぁなんたるご都合主義! 日本なら大批判ですよ!! これがSelf helpを掲げるアメリカなんですかねー。価値観が違いすぎるっつーの!

 

さらに、レスキュー隊で使っていたヘリコプターを完全私物化し、妻を救うことに成功します。しかし、そこで無理をしてしまいヘリは壊れてしまいます。そこでDwayneが思いついた方法は、、、

 

「カージャック / Car Jack」

 

そうです。ワイルドスピードでVIn Diselと故Paul Walkerの得意技を、今度はDwayne自らやってしまったのです。ワイルドスピードでは、曲がったことが大嫌いな警察官なDwayneがやってしまいました。

 

 

何回も言うけど、最初のスーパーヒーロー設定はどこいったんだよ!! 

あのシーンをカットしてくれたら、俺はもっとゆっくりトイレに行けたんだよ!!

 

そしていざ家族を助けにサンフランシスコへ! 

Dwayneは奇跡的に家族を助けだすことに成功します。あ、さり気にネタバレしてすみませんが、まぁDwayne主演の映画だからわかりますよね。

 

惨憺たるサンフランシスコの街、津波が襲いかかり完全に水没状態。

勇敢なDwayneとその妻は家族を救うためにパワーボートで襲いかかります。

 

ぐんぐん進むパワーボート。水没する街、粉々になった高層ビル群。

 

 

あれ、人がいねぇぞ。

 

いくら大規模な災害でも、ここは大都市サンフランシスコ。ビルの屋上によじのぼったり、高いフロアに逃げた被災者はごまんといるはず。

 

そう、この街では津波後、Dwayneの家族以外いないことになっているのです。

VIVA! ご都合主義!! いや、好都合主義!?

 

 

 

さんざんツッコんでしまいましたが。。。 やはり見ごたえあり。

 

ツッコみどころが満載のこの映画。町山智浩さんが副音声でツッコんでくれたらさぞかし面白いのにな。。。

 

がしかし、アメリカのプロレス出身のDwayneが主演している映画だけあって、ハラハラドキドキの見せ場が本当に興奮する! 映画館で観るべき映画だと思いました!!

 

生きるか死ぬか!? 何が落ちてくるか!? 危機的状況をド派手に描写してくれるCGのクオリティ。それを切り抜けるDwayneの肉体アクション。

 

肉!肉!肉!

 

マッチョ大好きなら是非みるべき映画。そしてプロレスのようなエンターテイメント&アクションが好きな人にも是非お勧めしたい!!!

 

ただ、東日本大震災の被災者の方にはお見せしたくないなー。なんたって、地震が少ないアメリカが作った映画ですからしょうがないです。Dwayneを恨まないでください。

 

というわけで、いろいろ条件付きですが大変見ごたえのある映画でした!

 

おススメです!!

 

 

 

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