Machinakaの日記

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【鑑賞前に必見】映画「ラ・ラ・ランド」感想・映画の見方の解説(ネタバレなし) 映画を観る理由、それは夢を見るため

移転しました。

 こんにちは! Machinakaです!!

 

今回批評する映画はこちら!!

 

 

 

 

「ララランド LA LA LAND」

 

 

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はい、アカデミー賞の受賞が間近となった2月24日に、ようやく日本で公開されるアカデミー最有力候補作品!!!!

 

アカデミー賞を取るべくして取るような、素晴らしい作品との呼び声高いです。

 

 

半年以上前から楽しみにしていた作品でございます。私が敬愛する(そして、付き合いたいランキング世界No. 1の)エマ・ストーンちゃんの最高傑作との呼び声も高いです。

 

私のエマストーンに対する愛は、こちらの記事でたっぷりと語っております笑 

www.machinaka-movie-review.com

 

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情報の大海に何を投じるか

 

おそらく2017年で最注目作となる映画であり、色んなメディア・ブログが取り上げると思います。単なる感想、元ネタの解説(今作は過去のミュージカル映画からの引用が多い)などなど。海外では既に公開されているため、色んな情報がまるで海のように流れてくると思います。

 

そんな中、Machinakaの日記では、どうやって「ララランド」を見れば良いのか、どんな観点が必要なのかを中心として皆様に情報をお届けできたらと思います。

 

なぜそんなことにこだわるのか? 

この映画は決して分かりやすい作りになっていないからです。アート映画に慣れてる方ならまだしも、普段あまり映画を見慣れない方には少し荷が重い作りだと感じたからです。何故なら、大事なところはセリフで語らない演出を行っているからです。ただ、それが名画の条件でもあると思うのですが。

 

ただ、ネタバレは避けて解説をしていきます。一人でも多くララランドを見て頂きたいからです。ただし、結末の解釈については、どうしてもネタバレが必要ですので、ネタバレありの解説編について記事を述べております。

 

 

 

この映画が提示する真の意味が分かった時、アカデミー賞という世界で最も有名な映画祭に今作を出品した意味、最多ノミネートに至った理由が分かるでしょう。そして何より、この映画の価値が分かるでしょう。

 

 

 

 

まずは映画の概要をおさらいしておきましょう。

 

 

 

 

あらすじ

 

 

 

 「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第41回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞。第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか、同賞の映画部門で史上最多の7部門を受賞した。

 

eiga.com

 

 


「ラ・ラ・ランド」本予告

 

 

監督

監督はデイミアン・チャゼルさん

アメリカ出身の監督さんです。まだ32歳!若い才能、、、羨ましいねぇ笑

 

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ハーバード大学に在籍中に初めて映画を製作し、映画のために大学を休学するほどの熱の入れよう。まるでマッド・デイモンのようなキャリアですねー。最終的に卒業するところも、彼と一緒だ。

 

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彼は「セッション」でアカデミー賞を3部門も受賞。非常に少ない予算ながら若い監督がアカデミー賞を制する、恐ろしい作品となりました。私もセッション大好きです。

 

セッション(字幕版)

セッション(字幕版)

 

 実はクローバーフィールドレーンの脚本も担当していたとか、、、セッションと比べると、あれ、なんでこんな作品を書くんだろ? J.Jと関係を築きたかったのかな? なぜこのような密室殺人劇を書きたかったのか、未だに不明でござる。

 

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キャスト

 

主演男優はライアン・ゴズリングさん。

 

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「ブルーバレンタイン」、「ラブ・アゲイン」など恋愛映画に出たと思いきや、「ドライブ」でニコラス・ウィンディング・レフンと組み、「マネーショート」ではブラピのメモをパクってボロ儲けした腐れ銀行員を演じ(褒めてます)、日本では最近公開された「ナイスガイズ」でまたしても腐れ探偵を演じ(褒めてます)、最近は腐った役ばかりやってる俳優という認識が強いです笑

無精ヒゲが似合う俳優、それがライアン・ゴズリング!!

 


drive opening credits

 

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そして、

 

そしてそして、、、、、

 

 

主演はエマ・ストーンちゃん!!!!!

 

僕の彼女(候補)です!!!

 

ウソですww

 

 

https://2.bp.blogspot.com/-nXLdgAn_DYM/VEtobpOvRFI/AAAAAAADOAU/2dHQsuYZrKI/s1600/Emma_Stone-New_York_Times-Photoshoot-2014-001.jpg

 

 

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今ではゴールデン・グローブ賞を受賞し、アカデミー賞に主演女優賞としてノミネートされて、名女優の名を欲しいままに、、、、、 

しかもまだ28歳! さぞかし天才でエリート街道を走ってきたんだろう、、、とお思いでしょう?

 

 

そんな彼女のデビュー作はコチラ!

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51qFCXogC8L.jpg

 

 

2007年の「スーパーバッド童貞ウォーズ」でございます!!

 

 

 

 

なんじゃそれ笑

 

ほら、ちゃんとDVDに映ってるでしょ?

 

 

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しかもこの映画でエマ・ストーンのお相手をするのは、、、

ドスンッ!!

 

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なんとジョナ・ヒルですwww 

や、どう考えても釣り合わないでしょwwwwwww

不思議でしょうがないよ、ってか男の夢だよね笑

 

「スーパーバッド童貞ウォーズ」の批評はコチラ↓↓

 

www.machinaka-movie-review.com

 

どう考えてもヒットしそうにない「スーパーバッド童貞ウォーズ」ですが、アメリカでは夏に公開されスマッシュヒット! なんと8月の後半は全米興行収入ランキング1位を記録! 「君の名は。」のようなバカ売れヒットを飛ばしたのです笑 こりゃあ日本では売れないな笑

 

幸か不幸か、スーパーバッドのヒットによりメジャー映画俳優の仲間入りを果たします。その後は2009年「ゾンビランド」や2010年「Easy A」などコメディ映画に参加をしていました。

そして、2012年の「アメイジング・スパイダーマン」でアメコミ映画に参加、そして「バードマン」でアカデミー助演女優賞ノミネートを果たします。

 

エマ・ストーンの経歴はコチラの記事が分かりやすいです。

dayslikemosaic.hateblo.jp

 

要約すると、エマ・ストーンはコメディ畑(しかも酷い下ネタ映画)で育った女優であり、アカデミー賞を狙える女優になるまで相当な苦労を要した人なんです。若くて綺麗だから、という理由ではここまで売れません。若くて綺麗だから売れるのは、日本のタレントだけです。

 

 

 

可愛いは当たり前、演技が出来るから売れるのだっ!!!

 

 

特に、エマ・ストーンはコメディ畑出身の女優であり、大きなリアクションもお手の物。コメディ俳優ってバカにされがちですが、演技で一番難しいのは観客を笑わせることですww

 

また、エマ・ストーンの顔がコメディ映画に非常にピッタリなんですよ。大きい目・鼻・口。アジア人は論外として、他の欧米人よりも遥かに大きい目をしてるよ。

 

 

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大きすぎる目をしてるww 瞳の力って凄いな、、、、 2次元と3次元の中間みたいな目だよね、、笑

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はい、というわけで監督とキャストをご紹介しました。

後は映画を見るだけ、、、見るだけでございます。

半年以上待ち望んだ映画、、、とっても緊張しております。

 

早速映画の感想を、、、!

とその前に一つ言わせてください。

 

 

 

 

02.17 試写会@よみうりホール 

 

実はこの映画、試写会にて鑑賞してまいりました。

試写会にお誘い頂いたのは、Machinakaの日記のブログではおなじみ、、、、

神様・仏様・モンキー様です!!!!!!!!

 


 

www.monkey1119.com

 

いつも本当にありがとうございます。これで何回目だろう、本当に、、、

こちらも試写会でお返ししたいですが、当たらないんです、すいません。。

 

 

 

はい、これが試写会の会場 会場は大混雑です(試写会はいつも混みます)

 

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かなり早めに並んでたので、まだ空席が、、、

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なんとH15席をゲットだぜ!!! 本当に最高な環境で見ることが出来ました!!!

 

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ちなみにH15はほぼど真ん中ベスト座席でございます!!!

 

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試写会終わった後は、先着順でトートバッグをゲリラ的に配布していました。まるでバーゲンセールの女の戦いような、熾烈な争いが繰り広げられてました。。。というか、久しぶりに女性のあんな必死な形相を見たなぁ笑

 

男1人、私もその争いに参加、、、

 

勝ちました! 勝ちましたよ!!!! 大人げないとかレディファーストとか言わないのww

だってララランド大好きだもの!! ということで試写会で配布されたトートバッグでございまーす(・∀・)

 

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モンキーさん、ステキな時間をどうもありがとうございました!! 

 

重ね重ね感謝申し上げます。

 

 

 

一般公開の皆様より早く鑑賞させて頂きました。試写会が終わった私は、どうなっていたのか、、、

 

はい、というわけでココからが映画の感想でございます!!!!

 

 

 

 

 

 

映画の感想

 

 

「映画って何のために観るの?」そう聞かれたらアナタはどう答えますか?

 

年間100本以上映画を観る私も、未だにその答えが出せずにいる。

「趣味だから」

「ブログのため」

「一週間に一度行かないとじんましんが出るから、、、」

簡単な理由ならいくらでも思いつきます。

 

でも、そこが本質じゃない。

 

何のために映画を観るのか、それは人によって多種多様で、大した理由なんか持ち合わせていないのがほとんどだ。

 

しかし、本作で一つの答えが提示される。

 

映画を観る理由、それは夢をみるため

 

 

 

 

 

 

映画のテーマは何か

 

 

監督のデミアンさんは大変な映画マニアで、アメリカ映画だけでなく昔の日本映画を観ています。そのため、今作では過去のミュージカル映画のオマージュシーンが散りばめられており、「雨に唄えば」「ロシュフォールの恋人」「ウエスト・サイド・ストーリー」など、往年の映画の名シーンを現代に蘇らせている。

まるでクエンティン・タランティーノのような、映画マニアの鬼才である。

 

今作と過去の映画の比較を行った映画はこちら。

 

あまりにも多すぎるオマージュシーン。単なるパクリか、否。

監督が異常なまでにオマージュにこだわるのは、昔の大ヒットミュージカル映画を復活させたい、という強い意思の現れである。

大局的に言えば、昔の映画を本気で復活させようとしている監督なのだ。そこが、単なるオマージュ映画とは決定的に異なる点であり、アカデミー賞を取りうる最大の理由となっている。

監督がオマージュを捧げているのは、主に1950-60年代の映画だ。何故かと言うと、ハリウッド映画で最盛を極めたのはその年代であり、最も豪華で盛大な映画が作られていた。もちろんその時はミュージカル映画も大ヒットしていたのだ。

当時の様子を知るには実際の映画を見てもらうと一目瞭然だが、コーエン兄弟が1950年当時のハリウッドの様子を実写化しているので、これを観ると分かりやすい。

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この映画を見れば、すぐに違和感を感じるだろう。現代映画にはどれも見られない代物だ。例えば、ド派手な衣装、大量のエキストラ、長回しのカット。。

 

CGがない時代に、どうすれば映画を華やかに見せようとしたのか?

天気の良いハリウッド地域を拠点とし、衣装にこだわり、ダンスと音楽で盛り上げようとしたのだ。よく見てみよ、こんな信号機みたいな原色に近い配色を現代の映画で見たことがあるのか?

 

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昔のミュージカル映画で、1967年の「ロシュフォールの恋人たち」というフランス映画があるが、原色のドレスを着せてとにかく派手に豪華に、現実とは思えない服である。。。

 

 

実は、この映画はCGをほとんど使用していない。

CMで流れているが、高速道路で皆がダンスしているシーンを思い出して欲しい。

 

https://www.thewrap.com/wp-content/uploads/2016/12/LA-LA-LAND.jpg

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これは実際のハリウッドの街で撮影しており、一切CGを使用していない。警察に協力してもらい、通行止めをしてロケをしているのだ。繰り返す、このシーンはCGではない。

 

あえてアナログに攻めて映画を取る姿勢、昔の映画のオマージュがあまりに多い点、、、

 

この映画のテーマは間違いなく、「古き良きハリウッド映画の復活」なのである。

 

 

アカデミー賞を取るべき作品、そして今後の映画界を変える一本になる。

 

 

 

 

 

 ララランドの意味とは

 

タイトルのララランドは、多くの意味を持つ

 

LA LA LAND;

1. カリフォルニア州ロサンゼルス→ハリウッドの暗喩

2.現実離れした世界、夢の国

3.現実から乖離した精神状態

 

会話で使用するときは、現実離れしちゃった状態、夢見がちな人のことを揶揄して「ララランド状態だな、お前」のような使い方をするらしいです。

 

重要なのは、ララランド=夢の国、楽園のようなポジティブな意味だけではないということだ。

 

この映画ではハリウッドが舞台になっており、主演のエマストーンが女優に憧れ、ライアンゴズリングがジャズで自分の店を開こうとしていることから、夢見がちな状態=ララランド状態になっている映画なのだ。

 

なので、今作は夢の映画、というよりは夢を見る映画なのである。

実は、この視点が今作を読みとく上で重要である。

 

ハリウッドで各々の夢を見て夢を追いかける男女の物語、それがララランドの基本構造なのだ。が、おそらくこんな説明をする人は少ない。何故なら、普通に見ているとララランドはとっても愉快で楽しい映画だからだ。しかし、そんな状態ではラストの大カタルシスを味わえないと思う。

 

夢を見る映画、夢見がちな男女の映画という視点を胸に刻んで頂きたい。

 

 

 

まさに「夢を見る」要素が詰まった映画

 

 

はい、ちょっと真面目に書きすぎたのでちょっとラフにいきまっす!

 

この映画、冒頭からすごいです。絶対に遅刻してはいけません!!!

 

最初からテンションMax、ありえない光景がスクリーンいっぱいに広がる。。

 

夢を見ている状態=ララランド状態に上映開始から没入できるのですっ!!!!

そして、冒頭の数分間に映画の全てが詰まっています!!

 

言いたいけど、、、ネタバレは避けたいので内緒♡

 

予告編にもちらっと流れますが、あれはごく一部なのです!!

 

冒頭の数分間は、映画で最も重要なシーンとも言えるでしょう。

見逃すな!!!

 

 

ララランド状態に入ってしまった男女を軸に、ストーリーは進行します。

 

 エマストーンは女優を目指し、ライアン・ゴズリングはジャズピアニストで自分の店を持つことを目指すのです。

 

どちらの目標も、一般人からしてみるとまさに夢。遥か遠い夢。

 

しかし、主人公の男女はその夢を追いかけ、追いかけ、ずっと夢を見ている状態なのです!! ララランド状態なんだよ! 

 

夢を見る映画なので、主人公たちの夢見がちな妄想話が随所に入る。

 

「私、ハリウッド女優になりたいの。この映画に出演して、パリで撮影するのよ。そしたら私は世界中で売れるわ」

 

「ジャズは死んだ音楽だと言われてるけど、俺はジャズを復活させるんだ、自分の音楽をやるんだよ! そのために自分の店を持つんだ!」

 

もう見ていて「現実を見ろよお前ら、、、」とツッコミたくなります笑

でも、この映画が「夢を見る」ってことを主題にしているからしょうがない。男女の夢見がちな会話はとどまることを知りません笑

 

夢見がちな会話は我々一般人もしますよね。特に高校生や大学生の青春状態、「何者」にもなっていない状態の時は、「俺、将来テレビ局入るんだー」とか「映画監督になるんだー」とか、好き勝手喋ってますよね。

 

この映画でもそんな夢見がちな会話が続くのですが、今作のララランドは夢見がちな会話で終わらないんです。

なんと、夢見がちな会話の内容を映像化し、具現化しているのです!!

 

圧巻なのは、映画館で映画を見るエマストーンとライアンゴズリングのシーン。

スクリーンに飛び乗りスクリーンに映るエマストーン。

 

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普通なら迷惑行為で即退場。マナー無視のエクストリームな観客なんですよw 

 

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マナー違反を犯した後、エマストーンとライアンゴズリングは二人で仲良く映画を見ているのですが、、

 

 

映画を見ていると、二人は夢の世界、、、ララランド状態に入るのです!!!

 

 

https://celebsip.com/10/LA-LA-Land-makes-its-debut-at-Toronto-International-Film-Festival-2016-4-1.jpg

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映画を見る→夢の世界に入る 

この過程が、この映画でもっとも重要なシーンなのです!

つまり、映画を見ている時は夢を見てもいいんだよ。

映画を観る理由、それは夢を見るため、、、そんな映画オタクの監督のメッセージがひしひしと伝わってくる。

まさにこのシーンで我々観客も映画を見ているわけです。映画のシーンと観客が完全にリンクする。我々観客もララランド状態に入れるのですっ!!

 

 

 

 

 

 

 

現実に縛られている人はこの映画を見よう

 

 

「夢を見る」映画だ、と散々説明していますが、これだと夢に向かっている人を応援する映画だったり、夢を具現化して楽しくハッピーな映画というイメージが植えつけられちゃいますよね。

 

ハッキリ言います。

この映画は「夢・応援映画」ではない! 「夢を見る映画」なのです! 現実に縛られて夢を見れなくなった人のために作った映画でもあるのです!

 

 

ララランドは夢が詰まった楽しい映画であることに間違いなのですが、決してそれだけじゃない! 現実もタップリと見せます。夢が叶ってハッピー!みたいな映画じゃないのです! それだったら単なる「妄想映画」だったり「夢実現映画」で終わってしまうのです。

 

努力が必ず報われるわけではない、最初から夢が叶うわけじゃない。でも夢を見続けていれば、いつか夢は叶う。そんな普遍的なメッセージを強烈な映像と音楽で教えてくれる、素晴らしい教育映画でもあります。

 

夢を見る若者にもオススメですが、かつて夢を追いかけ、今ではすっかり現実に縛られている人に一番見てもらいたい映画なんですよー。

 

 

恋愛・仕事・そして人生。思い描いた通りにならなくても、夢を持ち続けることが大事なんだ、これがもっとも大事な視点です!!!

 

 

 

この視点を持てば、ラストのあのシーンに大きなカタルシスを感じることが出来るのです。

 

ラストは泣けてしょうがないよ、、、言えないけど笑

 

 

 

 

音楽が全てを物語る

 

本作はミュージカル映画ということもあり、オリジナルの主題歌が多く流れます。アカデミー主題歌賞に二つノミネートしましたからね、主題歌なのに二つってどういうことだよww

 

というわけで素晴らしい主題歌をご紹介します。

 

 

まずはAnother day of sun これが映画のどの部分で流れるか、大変注目です。

Another Day of Sun

Another Day of Sun

  • La La Land Cast
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ちょっと簡単に歌詞をご紹介します。

 

Woman

I think about that day

I left him at a Greyhound station

West of Sante Fe

We were seventeen, but he was sweet and it was true

Still I did what I had to do

'Cuz I just knew

 

あの日のことを考えてる

わたしが彼をグレイハウンドの駅に置き去りにした日を

サンタフェの西部

わたしたちは17歳だったけど、彼は優しかったし愛は本物だった

それでもわたしはすべきことをしたと思ってる

だってわたしは知ってたから

 

Summer Sunday nights

We'd sink into our seats

Right as they dimmed out all the lights

The Technicolor world made out of music and machine

It called me to be on that screen

And live inside its sheen

 

夏の日曜日の夜

わたしたちは座席に沈みこんでいた

彼らがすべての光を暗くした時

音楽と機械でできたテクニカラーの世界は

わたしをスクリーンへと

その輝きの中で生きるようにと誘ったの

 

musicallyrics.hatenablog.com

 

この歌詞だけでも、十分にララランドの世界観が伝わって来る!! ある意味ネタバレ(嘘です)

これはまさにハリウッドで女優を目指すエマストーンの詩ですよね。テクニカラーというのは、50年代60年代のミュージカル映画で使われたド派手な衣装だったり、美術のことを指します。

 

「スクリーンで輝く、その中で生きるように誘われた」エマストーンの生き様が伝わる、素晴らしい音楽だと思います。

 

 

 

続いてはこちら!

エマストーンが歌う「オーディション」です。

 これは泣ける、、泣けるよ、、、

 

エマストーンがオーディションで歌う歌なのですが、エマストーンの声が本当に綺麗なのっ!!!

 

Audition (The Fools Who Dream)

Audition (The Fools Who Dream)

  • エマ・ストーン
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

エマストーンの声って見た目の割にすごくしゃがれ声でハスキーボイスなんですよw だからどうやってミュージカルの歌を歌うのかなぁ、、と心配してたんですが、、、

 


73 Questions With Emma Stone | Vogue

 

 

ハスキーボイスを活かした声で、彼女の寂しさが最大限活かされた名曲になってましたねー! 

 

実はこの歌を歌っているシーンは、現場で一発撮りで収録したものらしく、後から加工してないらしんですよ!

歌だけ別録りじゃないってこと。つまり演技の中で自然に出た声がそのまま使われているってことで、、、、

 

オーディションの緊張感がひしひしと伝わってきて、余計に泣けるんですよ、、、、

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

はい、長々と書いてきましたけども、、、

 

ネタバレなしに書くのは大変に難しくて、全てご納得いただけたかどうか非常に不安であります。

最後に再度お伝えしたいのは、この映画は単に「夢を実現した楽園のような映画」ではない、ということです。予告だと単に楽しい映画のように見えますけども。この映画は楽しいだけじゃないですからね。ちゃんと現実のリアルも見せて、夢との乖離を表現していますから。

 

大事なのは、「現実でどうなろうが、夢を持ち続ければきっと夢は叶う」そんなメッセージを伝えてくれる映画なのです( ;  ; )

 

憧れの職業に就けなかった人、好きな人と付き合えなかった人、あらゆる可能性が閉じてしまった人、、、理想と現実が乖離してしまい、現実に縛られてしまった全ての人に捧げる映画です!!

 

映画を見ている時くらい夢を見よう! 

主人公になりきって映画の中を冒険してみよう! 

俺たちが映画を観る理由、それは夢を見るためなんだよ!!!!!

 

 

というわけで大変オススメな作品でございます!!!!!

 

 

 

 

 

 

ネタバレ解説も予定してます

 

次回はネタバレ全開で記事を書きたいと思います。映画を見た人なら、数多くの疑問が残るはずです。

 

 

特にラストシーンのアレ、、、そう、ラストのアレです! アレの解釈を出来ないと、映画全体がボケてしまいます。

ラストのあのシーンに、どんな意味があったのか? エマストーンは結局どうなっちゃうの!? 何をしたかったの!?

 

そしてエマストーンの服、エマストーンだけでどんだけ衣装代かかってるんだよってツッコミたくなるくらい、色んな服を着るんですが、、、、

エマストーンの服の変化で、ストーリーが物語られてるんですね。服の色、素材、全てがストーリーテリングになっている、素晴らしい衣装デザインなのです!!!

 

最後に、ライアンゴズリングは何故ジャズを愛するのか、エマストーンに対して何であんなことをしたのか、、、 ちょっとおかしくなかったですか!? 

 

そんな数多くの理由を、次のネタバレ編で解説したいと思います。。。

 

 

是非ともご一読を!!

↓↓

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 以上でっす!!

 

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