Machinakaの日記

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フォースとはそもそも何だったのか? 後半が圧倒的に面白かった理由は? 映画「ローグワン」 批評と解説その3

 

 こんばんは! Machinakaです!!

 

今回はローグワンに関する考察をまとめました!

 

この記事を書くきっかけとなったのは、町山智浩さんの評論を聞いたからです。町山さんは「フォースの覚醒」の時も評論されていて、「ローグワン」評と合わせると全て意味が分かる内容になってます。。

 

こちらの記事も良いですが、是非町山さんのポッドキャストも聞いてみて下さい。有料ですが、映画ファンにとっては目からウロコのはずです!

 

 

 

tomomachi.stores.jp

 

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町山さんの評論という偉大な参考文献がある以上、どうしても内容をなぞってしまいますが、どうかご了承下さいね。文章は全て私オリジナルのものですから。

 

 

 

それではローグワンの批評、いってみよー!!!

 

 

と、その前に、、、、

 

もしよろしければ、第一回目の批評も併せてご覧ください。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 こちらが二回目の批評です。

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

 

 

 

【ローグワンにおける「フォース」とは何だったのか?】

 

ローグワンを観ていて何度も考えたんですが、凄く不思議なことがあって、、、。

フォースを誰一人使えない反乱同盟軍なのに、何故「フォースと共にあらんことを」と言ってたのか、もちろんエピソード3以前からジェダイの騎士はいるし、フォースという概念も共有されてるはず。

でも、フォースが本来的な(力)という意味しか持たないのならば、このローグワンではフォースは既に形骸化しているはず。

何故あそこまで「フォース」「フォース」と連発していたのか? つまり、観客と制作陣とでローグワンにおけるフォースの概念が共有されてないんじゃないか、と思ったんですね。

 

 

特にチアルートが過剰なまでにフォースと叫んでましたね。それについては二回目の批評で 書きました。

 

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ローグワンでは、反乱同盟軍において「フォース」とはどのような意味だったのか? それについて考えてみたいと思います。通常のスターウォーズならば、「フォース」とは通常の意味ならば「物理的な力」で、スター・ウォーズならばジェダイが持つ「超能力」のことを指しますよね?

 

でも、ローグワンでは反乱同盟軍にフォースを使える人間はいないんです。ならば、フォースとは何だったのか? なぜあそこまで「フォース」が強調されたのか、、、?

 

そもそも、ジョージ・ルーカスが作った旧来のスターウォーズにおいて、「フォース」とはどのような意味だったのか?について考えてみたいと思います。

 

町山さんの解説では、ジョージ・ルーカスが「フォース」の概念を考えるにあたって、とても参考になった映画があるそうです。

それは、Arthur Lipsettが作った「21-87」というドキュメンタリー映画。

 

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この中で、フォースに関するナレーションが入ってるんです。ルーカスは、この「Nature in communication with other living things. They become "aware of some kind of force"」=「自然の中で他の生物と触れ合ってる時、何か力を感じないか?」

に触発されてフォースの概念を編み出したんだそうです。この考え方を適用すれば、ジェダイ騎士が都会ではなく片田舎で自然が豊かな環境に隠居している理由が分かると思います。フォースは自然の中で形成されていくんですね。

 

 

 

 

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www.youtube.com

 

 

 

そして、ルーク・スカイウォーカーが隠居していた場所も、実に自然豊かな場所ですよね~。

 

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で、話しに戻りますけど、「フォース」とはもともと「力」という概念ではないんですね。先ほどもお伝えしましたけど。で、一体「フォース」とは何だったかと言うと、「希望」・「信仰」・「信頼」等の総合的な概念だったのではないかと思うわけです。

 

 

 

スターウォーズのエピソード4では、「A new hope」という副題が付いてます(後から付けられたらしいですが)

 

 

よくよく考えれば、「hope」と「force」って音が似てますよねー、非常に。

「ホープ」と「フォース」ですからね。母音は全て合ってる。

つまり、「A new hope」は「A new force」という風に言い換えられるものではないかと思うわけです。

 

そもそも、「force」は「希望」という概念だったのではないかと。

 

この文脈を踏まえると、「フォースと共にあらんことを」は「希望と共にあらんことを」に言い換えられるわけで、ジン・アーソやチアルートがしきりに言ってきた「フォースの力を信じる」という行為は、「希望を信じる」ことど同義なのです。

 

我々観客は、ダースベイダーやジェダイのド派手なフォースの力に魅せられて、ついついフォース=超能力だと考えてしまいます。おそらく、人に「フォースって何?」と説明する時に、「希望なんだよ」と説明する人はいないと思いますww

 

まとめますと、ローグワンにおける「フォース」とはジェダイの超能力的な「力」ではなく「希望」という概念だったんですね。

 

確か、私も一回目の批評で、デス・スターの設計図という希望のバトンを渡した、希望を信じた人達の話、という説明をしたと思います。

そう、このローグワンの主人公7人は、まさしく「フォース=希望」を信じた人達の話なのです。

 

 

「後半が圧倒的に面白かったのは何故か?」

 

はい、次に話題に入ります。このローグワン、公開前にドタバタしていたみたいで、、、。

 

 

 

 映画『スター・ウォーズ』シリーズ初のスピンオフとなる映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の撮り直しに伴う助っ人脚本家トニー・ギルロイ(『ボーン・アイデンティティー』シリーズなど)への支払いが500万ドル(約5億5,000万円)以上になったと The Hollywood Reporter が報じた。(1ドル110円計算) 

 

www.cinematoday.jp

 

タブロイド紙New York Postが関係筋から得た情報として報じたところによると、米ディズニー重役は最初の編集の仕上がりに満足しておらず、コストのかかる撮り直しを7月に4週間にわたって行うことにしたとのこと。テスト試写の反応も芳しくなく、映画は「危機的状況にある」と伝えた。

dramanavi.net

 

まずいですよねー。日本ではほとんど伝えられなかったですけども、実はローグワンって公開前に取り直しをしてるんですよw しかも本編の3分の1もwww

 

で、この取り直しと議題が同関連するかと言うと、この取り直した部分こそが後半の設計図奪取ミッションだったんですね!!!

 

おそらく、ローグワンを見たほぼ全員が大興奮し感動した後半のパート、あれは監督のギャレス・エドワーズではなく、助っ人のトニー・ギルロイが取り直したらしいです!

 

 

トニー・ギルロイさんは、「ボーン・アイデンティティ」の脚本でも有名ですよね! 確かに、「ボーン・アイデンティティ」は最高だったわぁ、、、。あのラストはテンション上がりすぎて死ぬww

 

https://img.eiga.k-img.com/images/person/51706/300x.jpg

 

 

サイコーな後半を撮り直したのは、実はこの人らしいです。つまり、ギャレス監督だけだったら、ローグワンは惨憺たる出来になっていた、というわけです。我々がここまで賞賛を送れるのも、ギルロイ様のおかげなのです!!!

 

ありがとう、Mr.ギルロイ!!!!

 

そして、コストが増加するにも関わらず、4週間の撮り直しを命じたディズニーの重役にも賛辞を贈りたい!! 普通さ、会社の役員って会社のコストを掛けたくないでしょ? だから「内容は駄目だけど、しょうがないから公開しちゃえ!」って命じると思うんです。日本の映画会社なら、撮り直すなんて10000000%ない! (それが悪いと言っているわけでなく、厳しい経済状況の日本映画業界ならしょうがない)

 

ありがとう、ディズニー!!!

 

 

 

スターウォーズがディズニー資本となって、フランチャイズ化するというニュースは、私にとってはショックでした。だって、もう二度とルーカスの個人的作品が見れなくなってしまうから。何より、無難なスターウォーズが出来てしまうのではないか、と危惧していたからですね。

 

でも、このようなニュースを聞いたら考えを改めるしかない。このローグワンは、ディズニー資本の体制だからこそ、撮り直しが決定できた。そしてその資金も、ディズニーが払ってくれた。その結果、後半はサイコーな映画にしてくれた!!!

 

もうね、ディズニー資本のスターウォーズに「希望」を託すしかないよね笑

 

 

エピソード8も、ディズニーさんはガンガン口出して下さい! 変な路線に進まないようにw

 

 

 

 

で、気になるのは「何故ギャレス監督」が失敗したのか、ということ。ついでにいうと、ギャレス監督はどういう「スターウォーズ」を作ろうとしていたのか。気になりますよね?

 

映画をよーく見ていれば、分かるのですが。。。気づきましたか?

 

妙に古っぽい映像が写り込んだりしませんでした? やたらと荒い映像が出てきたり、ドキュメンタリー調の映像が流れたり、、、、

 

ギャレス監督は、スター・ウォーズが大好きな人です。というかオタクですw

 

ずーと憧れていたスターウォーズ。もちろん、ギャレス監督はジョージ・ルーカスを尊敬している。

 

 

ここまでヒントを出したんですが、、、、

 

すいません! ここまでです!!!!

 

 

 

ギャレス監督が何を目指していたのか、どんな映画を参考にしていたのか、それについては町山さんのポッドキャストを聞いて下さい!!!

 

特に「ローグワン」の方です。ここで、ギャレス・エドワーズとジョージ・ルーカスが見事に繋がります!!!

 

tomomachi.stores.jp

 

 

以上です!!!!

 

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