Machinakaの日記

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ようやく平和が訪れました。博士論文を書き上げた私の今の気持ち。

こんばんは!  Machinakaです。

 

 

今日は映画の話ではなく、すっごく個人的な話です。

 

 

普段と違う書き方をするんで、正直タイピングが遅いですよw

 

映画ドットコムとかユーチューブとか使わないからね、今日は。

 

 

 

 

さて、さっそく本題に入りますけども、僕最近映画見れてなかったんです。忙しかったので。。。

 

 

で、何で忙しかったのかというと、論文を書いてたからですねー、他のこと集中できなくて。。。

あ、最近私のブログを読んでる方はわからないかもしれないですが、僕の本業って研究なんですよ、大学で教えながら自分の研究やってるような感じで。

 

決して映画ライターが本業とかじゃないからねw

 

僕が昔書いた記事で、何を専門に研究してるとか、書いてます。

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

はい、日頃は映画のことばかりなんで、研究のこと書いてないんですけどね。だって盛り上がらないでしょ

 

 

 

 

記事を書こうと思った動機

 

 

 

 

普通だったら論文仕上げても記事にすることないんですが、今回は書くことにしました。それくらい、心身ともにすり減らしたので。。。

 

 

で、僕が昨日まで何の論文を書いてたのかというと、、、、

 

 

博士論文を書き上げて大学に提出したんですよ。博士論文って名前を聞くだけで壮大な感じしますけど、今時いっぱいドクターいますから、そんな珍しいことでもないんですけど、、、 ただ、映画ブログやりながらドクターって珍しいだろうね笑

 

 

で、この博士論文が何の意味を持つかというと、博士になるための論文です、博士って、水道橋博士とかじゃないよw ちゃんと文部科学省から認められた、学位としての博士です。学部生→修士→博士って感じで大学って進んでいくじゃないですか。

で、私はようやく学位の最高峰である博士を終えようとしている、そのための論文を書こうとしているっていう感じです。

 

だから博士論文って、普通の論文じゃなくて学位申請するための論文なんですよ。普通の論文って、雑誌投稿コーナーみたいな感じですからね。

 

はい、というわけで今回は、そんな博士論文を出し終えた私の感想を書きたいと思います。

 

あ、ちなみに、論文を出したからって博士になれるってわけじゃないですからね。これから散々ダメだしをもらって、まだ受かるか分かんないですからww

 

 

で、そもそも何故こんな記事を書こうと思ったかというと、大学院で博士課程に入っても、博士論文を出さない、あるいは出せない人がすごく多いなって思って、、、 

僕の周りにもすごくいっぱいいるんですよね。僕よりも断然立派な仕事されてる研究者の方がたくさんいるのに、そういう人ほど博士論文を出さずに修業年の3年をゆうに超えて、博士論文出さない人が大勢いらっしゃる。僕も一年留年してますけどねw 

でも、もう何年も博士論文出してない人が周りにすごくいて、結局出せずに中退しちゃう人もいる。それってすごく勿体無いことだなぁって思うんです。

個人的には、技術的な問題じゃなくて、気持ちの問題なんじゃないかなぁって感じるんですよ。出そうと思っても自信がなくて出さないっていうか、、、 特に、「自分の中で形になってないんだよなぁ」って悩む感じ。

実は私もそうでした。条件的にはあと論文出せばいいってだけだったのに、一年留年しちゃいましたから笑

 

もちろん、博士論文を出せば博士になれるわけじゃなくて、審査付き論文を何本か出すのが博士論文を出す条件だったりするんで、そこがクリア出来てない場合はしょうがないんですけど。

 

だから、今回はまだ博士論文出してない、あるいは出せない人に向けてメッセージというか、そういう意味もあります。

 

でも、99%は自分の愚痴ですけど笑 ってかね、もう全部愚痴だよ! ブログでくらい言わせてくれ!!!!!

 

 

 

 

 

 

はい、というわけで書きたいと思います。

 

 

 

 

 

書き上げた今の感想

 

 

 

めっちゃくちゃ疲れましたwwww

 

 

もうね、体と心を全部持ってかれた感じ。自分の全部を出し切った感じでした。

 

書いてる時はねー、かなり精神がおかしかったですよ。勝手に指が動いて、こんなツイートしちゃったりねw

 

フォロワーさんにはご心配とご迷惑おかけしました。この通り、私はピンピンしてますよw

 

 

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今まで他の論文を色々書いてきたんですけど、博士論文は重かった、、これほどにないくらい、、、

 

まず、これを書けば博士になるんだっていうプレッシャー、これが大きかった。ま、出した=博士ってわけじゃないけどさ笑 でも、博士になる最終ステップを踏んだってことには変わりない。これから博士という肩書きが、一生付いてくるのかというと、なんか堅苦しくなる笑

他の人とは違う、何か強烈な個性のようなものを身にまとってしまうのか、とも感じました。

 

 

あとは、この博士論文が僕の研究生活の集大成になるって思うと、悩まずにはいられなかった。どうやってベストを尽くすか、頭の中では無限にあるけど、紙面上では制約がある。それをどうやって表現するか、そんなことばかり考えていた。

 

 

最後に、、、時間がなかったw 

うちの大学は11月末に出さないといけないんですが、周りは修士生ばかりだし、前から決まってた旅行が11月の初めにあったし、なんとかなるかなぁって思ってたら、あと2週間を切ったみたいな笑

 

だから、最後の三日間とか忙しすぎて記憶がないですw 特に最終日は寝てないせいもあって、言動とか行動がおかしかったなぁ、、、 研究室の人ごめんねw

 

僕って、辛い時ほどテンションが上がる性格なんですよ。だから、提出近くなるとやたら声が大きくなったり、ボケたりツッコミが激しくなったりw

だから、今振り返ると、論文を出す間際の僕って完全に精神がイかれてたなぁって思うのですw 思考が「論文」にしかいかなくて、それ以外はほとんどシャットアウト、みたいなw

 

ま、とりあえず今の感想はこんな感じ。

 

体と心を削り取られながらも、なんとか提出できてホッとしている、何か大きな仕事を成し遂げたなぁというのが感想です。

 

 

でもねー、そんなのは書き終わった今だから言えることなんだよね。書いてる途中は、死ぬほど辛かった、逃げたかった。

最近はドラマで「逃げ恥」が流行ってて、逃げるのは恥だけど役に立つんだって、そんな言葉もあって、僕も逃げたいなぁって感じることも。。

でも、逃げてもしょうがない時もあるんだよ、面子が大事なこともあるんだよ。。。

 

本当に疲れたよーーーー!!!! 

でも諦めないでよかった!!!

 

 

 

 

 

 

 

常識に負けるな、誰にも従うな、決して諦めるな

 

 

 

僕の論文執筆の場合、スケジュールが大幅に押したこともあって、指導教員から出すのを止められました。うちの教員は何人も博士論文の指導をしてきた人ですが、お前みたいなやつは初めてだ、間に合うわけがないとも言われました。

 

でも、うちの先生はなんだかんだで論文を書かせてくれることになりました。まぁ、本論の催促が半端なかったですがw

 

先生からも一応の了承を経て、気分よく書いてたんですよ、それなりに。

 

でも、ここである事件が起こったんですよ。

今までなんだかんだで執筆を許可してた先生でしたが、論文を出す前日の夜に「やっぱりやめましょう、諦めてください」と連絡が。

 

 

もうねー、気が狂うかと思ったねw  かなり反対してたけど、論文を書くことを許可してくれた指導教員が、打って変わって「もうやめよう」だなんてw

 

僕自身、かなり無理をしてることは分かってた。諦めて来年出すのもありかなぁとも考えました。でも、ここで諦めたら「負け癖」みたいなものがついちゃうと思ったんですよねー。

 

一度留年してるし、最近研究業績良くないし、もうダメかもなーって思うこともあったんですよ。

でも、とにかく諦めたくなかった。

 

だから教員に、「絶対に完成させてみせますから、申請させてください。」

って連絡しました。

でも教員は「本当にやるの? 延期したほうがいい」って一点張り。

 

本当にねー、このやりとりが本当に勿体ないw 明日には論文出さないといけないんだよ!? で、この時まだ終わってなかったんだよw 結論まで書けてなかったんだよww

 

そして、先生も俺が本論書けてないって知ってるw 絶対に知ってるw 

 

でも諦めろって言うんだよw 本当にねー、先生を説得するのが一番大変だったよ笑 なんで論文よりこっちの問題が大変なんだっていうねw

 

結局、「昨日と今日で言ってることが正反対じゃないですか! 今さらそんなこと言われても遅いですから!」って言って提出しましたけどね笑

 

 

まぁ、出した後は色々ブツブツ言われて、ここをこうした方がいいとか言われて、事務に差し替えたりして、、、苦労しましたね笑

 

 

ドクターの人って、指導教員の言うことは絶対だとか、逆らえないとかって、考えてる人多いと思うんですよ。研究室っていう非常に狭いコミュニティの中で、指導教員って人は権力者だからね。かなり偉そうにしてる教員もいるでしょう。

 

うちの先生も、かなり偉そう、、、というか横柄だねw 絶対に自分のやってることは正しい、自分の研究は正義!みたいな笑 

まず人の話を聞かない! そして相手の言動のミスを見つけて徹底的に叩きのめす、そして怒る! 相手より自分が上に立ちたい、そんなタイプです笑

 

まるで自分が神様になったような感じで振る舞ってる。

でもね、先生。人は神様になれないんだよ。先生を見ていると、権力者になると人はおかしくなってしまうんだなぁってつくづく感じてしまう。

最初はこの人なら信用できる、この人になら従っても良いって思ってたけど、そんなことはなかった。誰か特定の人を信仰したり過信するってのは良くない。大事なのは客観的な情報と、自分の意思なんだ。

 

 

博士論文を出すときには、色んなことを言われて罵倒されるかもしれないけど、自分の意思を大事にしてください。

僕みたいなドタキャン教員もいるかもしれないけどw、意思をはっきり相手に伝えましょう。

 

もうね、先生と戦ってる間は、「セッション」のマイルズテイラーを思い出したよw 絶対に俺がやってやる!ってね笑 まぁ、あんなカッコイイもんじゃないけどもw

 

 

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セッション(字幕版)

セッション(字幕版)

 

 

この映画にだいぶ励まされましたよ。勇気を出して自分の意思を伝えないと、行動に出さなきゃいけないことだってあるんだよ。

 

 

 

出した後悔よりも、出さない後悔の方が大きいのは間違いない。

 

恥かいたっていいじゃん、博士の学位がもらえれば、そんなのどうでもよくなるから。

 

今も博士論文に苦しんでる人は、この日本にも世界中にも大勢いらっしゃると思います。アイディアが出ない時は本当に辛いですよね。

でも、自分の意思を最大限尊重して、知的創造を膨らませてください。意思を強く持って、時には教員に逆らうのも大事だと思います。

教員にただ従ってるだけのドクターって、つまらないよ。世の常識に逆らってこそ立派な研究になるんだから、常識にとらわれず、自分の意思を大事にして欲しいと思う。

 

 

 

 

終わったら何をしたか?

 

 

とりあえず酒を飲みましたw 浴びましたww

 

 

あとはねー、寝ました。寝ましたねー。。

四度寝くらいしたよw 睡眠時間すら勿体ないって感じで、必死にやってたから。

 

あ、まだ映画館いけてないです。週末に「この世界の片隅に」の二回目を鑑賞したいと思ってるんですけど、混みそうだろうなぁ、、、

 

あとねー、ファンタビをIMAXでもう一度見たい! 最初は字幕2Dだったからさ。。。

 

 

 

ま、そんな遊びもいいんですけどw

 

 

博士論文を書き終えてから、不思議と別の論文書きたいなぁって感じるんですよね。早く論文書きたいなあって。もう散々研究したのにねー、なんでだろう笑

 

多分出来に満足してないんだろうねー、今まで自分がやってきたものを繋げるって作業がメインだったけど、それだとやはり盛り上がらなくて、新しく解析をかけたやつもあってね。そのせいでスケジュールが大幅に遅れて、死にそうになったんだけどさ笑

 

だけどねー、その解析に全然満足がいってないのです。おそらく、教授会でも審査委員会でもその解析がつっこまれるんだろうなぁ。

だから、まだまだ納得いってないよ。個人的には新しい論文をできるだけ早く書きたい。

 

 

 

 

 

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