Machinakaの日記

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「エル・クラン」批評と解説 観るな!キケン! ベネチア銀猪子賞受賞のアルゼンチン映画は、狂気を感じるトラウマ映画だった。

こんばんは! Machinakaです。

 

今回批評するのはこちらの映画

 

 

「エル・クラン」

 

 

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はい、仲睦まじい家族に見えます、見えますね〜。羨ましいw

 

でも、この家族が映画ではとんでもない犯罪に手を染めることになるんです。

 

私は、映画の予告を1回見ただけで、何も調べずに映画を見ました。

 

で、驚きました。

 

ここまで凶悪な事件を扱っておいて、何でこんな演出をするのか?

 

映画を作った人たちは、頭がアレなのか(褒めてます)

 

で、鑑賞後調べていたらベルリン銀猪子賞を受賞しているのが明らかになり、「なるほどな!」

と思いました。

 

 

批評する前に言っておきたいのですが、、、、

 

 

 

この映画、とにかく変なんです!!!

 

 

 

R指定ではなくPG12指定になってるけど、個人的にはR18、、いやR25ぐらいに引き上げた方がいいんじゃないかと思うくらい、「サイコパス」映画でした。

 

いや、これ見る人によっては悪影響及ぼすからやばいんじゃね? 子供は絶対に見ない方がいいんじゃね?

と思える映画でした。

 

この映画をPG12にして、マッドマックスをR15にした映倫って、本当に見る目ないなぁ、、、 ってかアホしかいないのか、映倫には、、、、

 

ま、映倫の悪口はさておき、この映画は本当に危険です!!!

お子様には絶対に見せないでください!!!!!! 

冗談じゃなく、切実に願うよw

 

 

まぁ戯言はさておいて、どんどん批評して行きまっしょい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.あらすじ

 

「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」などを手がけたスペインの巨匠ペドロ・アルモドバルが製作を務め、アルゼンチンで実際に起こった身代金誘拐事件を「セブン・デイズ・イン・ハバナ」のパブロ・トラペロ監督により映画化。第72回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した。1983年アルゼンチン。裕福なプッチオ家は父と母、5人の子どもたちと幸せに暮らしていた。ある日、二男が通う学校の友達が誘拐され、姿を消す。以降、金持ちだけを狙った身代金事件が多発し、近所の住民たちが不安な毎日を送っていた。そんな中、プッチオ家の主のアルキメデスは、妻の作った夕食をなぜか2階にある鍵のかけられた部屋に運ぶという不審な動きをしていた。

 

eiga.com

 

 


「エル・クラン」予告編

 

 

 

 

はい、Machinakaの日記では初めて扱う「アルゼンチン」映画です。

ていうか、私自身もアルゼンチン映画を見るのは初めてだよww

 

ちなみに、アルゼンチンはスペイン語らしいですよ。

 

はい、映画.comのあらすじには書いてないんですけど、これは実話です。アルゼンチンだと有名すぎて認知度100%なんだとか。

 

実話だから言ってもいいかな? これは、お金持ちだけを狙った誘拐を「家族ぐるみ」でやっていた実話の話なんです。

だから、冒頭で掲載した家族の画像、もう一度ご覧頂きましょうか。

 

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こいつら全員犯罪者なんですよ! しかも超凶悪犯!!!

 

 

で、予告編を見たら、、、

 

どう考えても、凶悪犯を描いた作品には思えないんですよ! むしろコメディタッチで、人を殺すシーンもないから、家族の実態が分からない。ただ、ちょっと「おかしい」としか言いようがないw

 

予告の段階からおかしいですよw なんでこんなに変な映画なんだ! 

そして、何故アルゼンチンでこんな人気が出たんだw

 

日本にとっては地球の裏側の国で起きた出来事が、日本にやってきたわけです。怖い、怖いよ。。。。

 

 

 

 

 

2.監督・キャスト

 

 

 

 

 

監督はパブロ・トラベロさん

 

http://org-www.festival-cannes.com/assets/Image/2014/0-Actu-Com/President-UCR/Pablo-Trapero.png

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監督の過去作はこちら、、すいません。私一本も見たことないです。

 

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そして今回のキャスト達! こちらは公式ホームページが用意した画像ですけど、悪い顔してますねー。特に息子のピーターがやばい、、 100%犯罪者じゃんww

 

 

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まず息子・娘の多さに驚きですよねーー。事件が起こったのが1983年当時で、おそらく長男が生まれたのが1960年代序盤、、、まぁベビーブームでしょうねw

また、全員がブエノスアイレス生まれです。映画の舞台もブエノスアイレスなので、子供たちはともかくお父さんとお母さん役の人は絶対にこの事件を知ってるでしょう。

 

人物紹介の順番を見たらわかるんですけど、一段目のお父さんと長男がこの映画のキーになります。

 

 

 

アルゼンチン映画、俳優も監督も全く知らない状態の私、シネマカリテにて参戦!!!

 

僕は映画を見るときは前情報一切調べないタチなんです。だけど、この映画の場合は前情報が少なすぎて、ちょっと怖いよ、、、笑

 

 

 

はい、それでは映画の感想に入ります!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.映画の感想

 

 

 

え? え? え?

 

 

何これ? 

 

 

 

は?

 

 

 

 

これって実在した家族ぐるみの凶悪犯罪の映画ですよね? 

 

俺、違う映画見てないよね?

 

シネマカリテ、違う映画流してないよね? 俺、予約間違ってないよね?

 

 

 

 

 

だってこの映画、凶悪犯罪を描いてるのに、、、、、、

 

 

 

 

 

 

陽気なBGMがずっと流れて、明るい画面が多くて、、、

何より、家族の明るい表情、、、、

 

 

 

まるで「犯罪を肯定」してるみたいじゃないか!!!!!

 

 

 

 

意味が分からなすぎて、「レッドタートル」を見た時と同じ顔しちゃったよwww

 

 

 

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はい、凶悪事件を扱ってるのに、こんなに明るい映画があったでしょうか?

 

 

 

まるで「ちゃんとした仕事」のように善良な市民を誘拐して身代金を要求する父親。この父親、映画史上でも稀な「超サイコパス」野郎ですw

 

そして何より、父親のDNAを受け継いだ長男は「超×100がついたサイコパス」野郎ですwww

この長男、父親とタッグを組んで善良な市民を誘拐しまくるんです。

 

 

全容が掴みにくいので、簡単にこの家族の犯罪システムを説明します。

 

 

 

まず、長男がターゲットに近づき、一緒にドライブする。あるいは、仲良くなって一緒に街を歩く。饒舌なビジネストークで、相手を安心させるんですね。

 

そこに、父親及びその部下が銃を持って襲いかかる。長男がグルだと思われないように、長男もマスクを被せられて自宅に連行される(長男からしたら、単なる「帰宅」なんですけどwww)

 

そして、犯人を監禁するための「監禁部屋」が自宅に完備してあり、身代金の受け渡しが決まるまで監禁する。

 

 

 

そして、、、身代金を受け取った後に、、、

 

 

 

銃で誘拐された人を撃ち殺すんです。

 

 

 

 

なんとも完璧なシステム、そして完璧なまでの外道。

 

 

 

 

 

 

そして、見て見ぬ振りをしてる次男以下の子供達も凶悪ですよ。究極のサイレントマジョリティwww

 

 

 

 

字面だけ見てると、こんな劣悪な犯罪家族はいないじゃないですか。普通の映画なら、暗い画面で恐怖を描くじゃないですか?

 

 

 

でも、この映画は違うんです。

 

すっごく明るいBGMを平気で流して、「犯罪があたかも合法」のように、淡々と描いてるんです。

 

「いや、これ犯罪じゃないよ? 家族を食わすために犯罪って当たり前じゃん?」みたいな  

 

ってオイオイwwww

 

 

こんな作品、見たことないよ。本当に。

 

 

 

 

 

例えば、実録の凶悪犯罪を描いた作品として、園子温監督の「冷たい熱帯魚」とか、白石和彌監督の「凶悪」がありますよね。これらの映画と比較して、いかにこの映画が「サイコな映画」なのか説明したいと思います。

 

 

 

 

「冷たい熱帯魚」は、埼玉県愛犬家連続殺人事件が元になってます。

 

ojisan777.net

 

 

http://movie.kamera-life.com/wp-content/uploads/cold_fish_01-1.jpg

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こちらの映画はR18指定ということもあり、徹底した暴力描写はハッキリ言って「吐きそうになる」映画でしたw いや、褒めてますよ。

映画では、、、特に東宝では明るい血を使うことが多いんですけど、この映画は酸素が入り混じったリアルな「ドス黒い血」を使うことによって、恐怖を演出してるんですね。

 

ってか、何より蔵物がモロに出てきて、これ見た後に焼肉食えなくなるんですけどww

 

まとめると、「映像で恐怖を見せる」映画です。殺しに論理などありません。とにかく、殺したいから殺す。人間らしさが一ミリもない、凶悪な犯罪生物を描いたような感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方の「凶悪」は、上申書殺人事件が元になってます。

 

 

ojisan777.net

 

 

凶悪は、言うならば「役者の狂気の演技・セリフ」で恐ろしさを出した映画だと思います。グロい描写は少ないですが、ピエール瀧&リリー・フランキーさんの極悪コンビが犯人を追い詰める描写は本当に怖い。

絶対にこんな人たちと会いたくない、怖い、、、、

 

 

 

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/d4/4cbaeb73dd7c605af7bbcb69a38e395b.jpg

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また、この映画と近いなぁと思ったのは韓国映画の「シークレットサンシャイン」です。

 

 以下の記事内に少しシークレットサンシャインに触れてます。

machinaka.hatenablog.com

 

 

 

 

 

「映像主義」か「演技主義」かの違いはありますが、どちらの映画も画面は暗くて「こいつらは本当に悪い奴らなんだぞ!」と犯人のサイコパス度合いを訴えるような画作りなんです。怖い、怖いぜ。

 

少なくとも、殺人を何とも思ってない犯人目線の画作りをしてないんです。もっと言えば、監督目線で映画が撮られているわけです。こいつらの狂気を感じてくれって伝えたいので、明るいBGMを使うわけないじゃないですかw

 

 

 

しかし、この「エルクラン」は監督目線じゃなく、「犯罪者側」の目線で作られてるんです。

 

 

 

誘拐や殺人を何とも思ってない人たちからしたら、犯罪を犯すなんて痛くも痒くもない。特に、家族の大黒柱である父親は、犯罪に手を染めることに一切の抵抗がない。

 

私は性善説をモットーにしてるんですが、、、この父親と「ダークナイトのジョーカー」だけは、性悪説に基づいて話をするよww

 

 

http://news.walkerplus.com/article/31821/147932_400.jpg

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もう、この父親がジョーカーに見えてしょうがないw

 

 

そう、この映画は善と悪の境界がない人間目線で、映画が作られてるんです。つまり、この映画は「犯罪者の家族の父親が監督した」映画なんだと思います。

 

そう見えるように、監督が意図したものなんでしょう。

 

すごい、すごいよ監督ww

 

 

 

 

だから、誘拐している時に陽気なBGMが流れたり(おそらく、父親が誘拐してる時に脳内再生してるのかな?)、人を殺す時に実に淡々とした音楽が流れるのかな?

と思いました。

 

だから、この映画を見ている時だけは、「犯罪者の思考や論理が理解できて、まるで家族の犯罪を追体験しているような」感覚に陥ってしまうんです。「犯罪者になりきれる映画」と言ってもいいかも。

 

だから、この映画は正直言って「観るな!キケン!」と言いたいw いや、褒めてるよ。でも、あまりにも善人に悪影響を及ぼしかねないんで、感受性の高い人や純粋な人は見ない方がいい。マジで。。

 

 

 

そう解釈しないと、どう考えてもおかしい。もしこれが監督目線で描かれたとしたら、監督をすぐに逮捕すべきだよ!!!!笑

 

 

 

 

直接的な暴力描写がない分、PG12指定となってますけど、、、、

 

僕的には「冷たい熱帯魚」や「凶悪」よりも悪い映画だよww

 

こんなの見ちゃダメ!!!!(褒めてます)

 

 

以上でっす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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