Machinakaの日記

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一生忘れることの出来ない”密室”映画 「ルーム Room」批評

こんにちは! Machinakaです。

 

 

今回批評するのはこちらの映画!!

 

 

 

「ルーム / Room」

 

 

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はい。 前日のブログでも「予告編が泣ける!」と騒いでましたが、ようやく本編を観れる運びとなりました!!

 

 

 

1. あらすじ

 


映画『ルーム』予告編

 

 

 

アイルランド出身の作家エマ・ドナヒューのベストセラー小説「部屋」を映画化。監禁された女性と、そこで生まれ育った息子が、長らく断絶されていた外界へと脱出し、社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いたドラマ。第88回アカデミー賞で作品賞ほか4部門にノミネートされ、息子とともに生きようとする母を熱演した「ショート・ターム」のブリー・ラーソンが、主演女優賞を初ノミネートで受賞した。監督は「FRANK フランク」のレニー・アブラハムソン。7年前から施錠された部屋に監禁されているジョイと、彼女がそこで出産し、外の世界を知らずに育った5歳の息子ジャック。部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため、自らの奪われた人生を取り戻すため、ジョイは全てをかけて脱出するが……。

http://eiga.com/movie/83804/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2. キャスト・スタッフ

 

監督はアイルランド出身のレニー・アブラハムソン監督

 

 

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http://eiga.com/person/285030/

 

 

長編映画はこれを含めて4作目。しかも初期の2作は日本未公開の映画なので、ほとんど素性の知られてない監督でしょう。

 

日本では、お面を被ったアーティストのドタバタコメディを描いた「フランクーFRANK」が流行りましたねー。

 

 

 

FRANK フランク [DVD]

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Frank Movie CLIP - Rehearsal (2014) - Domhnall Gleeson, Michael Fassbender Movie HD

 

 

マスクを被ったフランクを演じたのは、あの「スティーブ・ジョブズ」を演じたマイケル・ファスベンダーというのですから驚きです笑

 

 

 

キャストは、見事にアカデミー主演女優賞を獲得したブリー・ラーソン

 

 

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そして、「部屋」の中で生まれた子供を演じたのは、ジェイコブ•トレンブレイくん!

 

 

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なんかもう、すでにスターの貫録ありますよねぇ。私の生涯年収よりも、この子の今の稼ぎの方が高いんだろうなぁ、、、。持ってる子は違うねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3. 映画の感想

 

 

 

 

開始5分で号泣してしまいました(泣)

 

 

子役のジャックが凄い演技をしていて、彼の発言一つ一つに泣かされました。

 

 

予告編を見ても明らかですが、子供は「部屋」の世界しか知らないのです。つまり、お母さんと自分以外の人間は、喋ったことや触ったこともないため、普通の世界に住んでいる我々観客にとっては、とても違和感があるのです。

 

「ママ、小鳥や木って本当にあるの?」

 

彼にとっては当たり前の事実なのです。

 

 

また、子供は部屋で生まれてから外に出たことがないため、「外に出て遊びたい」という欲求がないのが衝撃的ですよね。なぜなら、お母さんに「外は宇宙空間だから」と教えられているからです。

子供に納得させるために仕方なくついた嘘ですが、そんなやりきれない嘘をつく母親にも泣いてしまう私がいたのでした。

 

普通なら外に出たいはずなのに、外で遊んだり学校に行きたいはずなのに、そんな日常の生活さえ、子供には与えられていないのです。

 

 

http://www.newstatesman.com/sites/default/files/styles/nodeimage/public/blogs_2016/01/room-shed.png?itok=zhc6OXFo

 

この光景を、一目でも子供に見せることができれば、、、

 

でも出来ないんです。たかだかドア1枚のせいで、一人の子供の人生が狂っていく。。。とても恐ろしい写真にも見えます。

 

また、子供の目線から描く「大人」の姿も、とっても印象的でした。

 

子供のときって大人がとても大きくて、怖い存在に見えちゃうんですよね。声が低すぎて何を喋っているのかわからないおじさんもいたと思います。

 

子供の目線から映画が動くことが多いので、とても新鮮な印象を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 4. 本番は「部屋」を出てからだ!!

 

 

あれこれして「部屋」を出た母親と子供。

 

普通の密室映画なら、密室から脱出した時点で「ゲームクリア!」とハッピーエンディングで終わるのですが、この映画はそうはなりません。

 

密室を出ても、上映時間は半分以上残っており、本作では密室から脱出した「後」の世界に重きを置いているのです。。

 

そうです。この映画は「部屋」を出てからが本題なのです。

 

部屋を出た後、母親と子供を待ち構えているのは何でしょうか?

 

監禁から解放されて、人生は綺麗さっぱり良い方向に向かうでしょうか?

 

監禁されていた7年間、それはとても長い年月でした。

 

17歳だった女子高生は、「部屋」で母親になってしまいました。

一方で子供は、初めて触れる「外の世界」に戸惑うばかり。

 

 

この世の地獄は、「部屋」を出た後にも待ち構えていたのです。

 

 

 

 

5. マスコミや世間からの冷たい目

 

 

「部屋」を出た後はマスコミから追われる毎日。彼女は弁護士を通してマスコミをシャットダウンするも、今後の子育て費用などを考えて、テレビ番組のインタビューに出演します。

 

そこでインタビュアーがから衝撃の質問

 

 

 

「7年間も監禁されて、逃げるチャンスってたくさんあったんじゃないの?」

 

 

この文言だけ見ると、なんて非常識なインタビュワーなんだ! こんな番組酷い!!

 

とお怒りになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「7年間の監禁生活」って一体どんなものか、知りたい人もいるのではないでしょうか?

 

 

マスコミだけが悪いのではなく、そんな番組を見ている一般人も、もっと言えば映画を見ている観客も同罪なんですよ!!

 

最近では、埼玉県の少女が監禁される事件がありましたね。連日テレビで報道されてます。

 

www.zakzak.co.jp

news.biglobe.ne.jp

 

こんな酷い事件、監禁された少女の今後を考えれば、過度に報道すべきではないことは明らかです。

 

でも何故テレビは過激に報道するのですか?

 

我々のような一般視聴者が見てしまうからですよ!! テレビにとっては、「サスペンス」のネタと同列に扱われてしまうんですよ!!

 

ということで、この映画を見てしまった私は、今後はこのような監禁事件のニュースが報道されても、あまり関心を示さないようにはしたいと思います。

 

 

 

6. IMDBからの小ネタ

 

 

・主演のブリー・ラーソンは、役に徹するため自宅で1か月間、文字通り「密室」に徹した。携帯電話やインターネットをいっさいに使わずに、生活していたそうです。

 

・子供役のジェイコブ・トレンブレイくんは、誕生日ケーキにキャンドルがついてないせいで母親に怒るシーンで、大声を上げることがどうしてもできなかったそう。監督やキャストが総勢となって大声を上げたりして、彼自身で叫び声が上げられるように、練習したそうです。

 

 

 

 

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