こんばんは、Machinakaです。
本日「リリーのすべて」を鑑賞し、感想・レビュー・評価も書いたのですが、まだ腑に落ちない点がたくさんあります。
「世界で初めて性転換手術を受けた人間の物語」というテーマがなのにも関わらず、イマイチ納得できない点が多い、と。
例えば、アリシアちゃん演じるゲルダが、エディ演じるゲルダにどうして献身的に看病しようとしたのでしょう？ 優しい女性なんじゃない？と言えばそれで終わりですけど、真実はそうじゃなかったんです。
色んなブログで「美しい映画だった」、「妻の献身的な対応に感動」という感想が多いなか、こんなゲスブログを書くのは申し訳ないのですが、映画を見たみなさんにこそ知って欲しい内容なんです。
今回は、映画に隠された真実を皆様にご紹介します。ネタバレ全開で解説しますから、絶対に鑑賞前はご覧にならないでください！
それにしても私、、、前回の記事では大絶賛しといて、寝返ったように映画の裏を突っつくとか、どんな性格してるんですかね笑
www.machinaka-movie-review.com
1. アカデミー賞映画なのに、評価は低い！？
本作は助演女優賞で受賞、主演男優賞でノミネートされましたが、映画全体の評価としては、他のアカデミーノミネート作品と比べると非常に低い傾向にあります。
前にもご紹介しましたが、最も信用できる映画評価サイト「Rotten tomatoes」にて、本作の評価を検索。すると
思った以上に低い評価、、、、
一方、助演男優賞を獲得したブリッジオブスパイは、92%です。左に「The good dinosaur /アーロと少年」が76%とありますね。あの映画よりも低評価なんです。
ここで私、気づきました。
この映画には何か裏があるんじゃないか、と。
あと、町山智浩さんが色々言及されていたのも大きかったです。
町山智浩 映画「リリーのすべて」 トム・フーパー監督 たまむすび
超有名作品なので、ネットに情報が上がってるだろうなーと思ってましたが、案の定IMDBに大量に裏ネタが載っていました！！
原文は英語なので、日本語に変換して書きたいと思います。
２. 性転換手術をした時には、アイナーとゲルダは既に中年だった！？
Einar and Gerda's marriage officially lasted 26 years (1904-1930), they got married at 22 and 18 years old, respectively. Lili was 47 years old when she got the sex reassignment surgery and died at 48, due to organ rejection after a uterus transplant. Eddie Redmayne was 33 when he shot the film, while Alicia Vikander was 26. The film only mentions that Einar and Gerda had been married for 6 years. Gerda Wegener was 44 during the events portrayed in the film and died at the age of 54, due to a heart attack.
映画はアイナーとゲルダが既に結婚していて、夫のアイナーが画家として成功しているところから始まります。
そして色々あって性転換手術をするのですが、手術の時もとても若く感じます。多く見積もっても30代くらいに見えますよね。
でも、実際にアイナーが性転換手術を受けた時の年齢は47歳なのです！！ また、ゲルダは43歳の時です。
40代半ばのおじさんって考えると納得いきますよね。。
町山さんも言及されてたんですが、エディ・レッドメインの女装時のビジュアルを意識するあまり、実際のアイナーとはかけ離れたアイナーを作ってしまったのです。
このことが、世界中のオネエ達から反感を食らっているというのです。
３. ゲルダはレズビアンorバイセクシャルだった！！
The true origin of Gerda Wegener (Gerda Gottlieb Wegener Porta (15 March 1886 - 28 July 1940)) (not to be confused with German makeup artist Gerda Wegener) is Danish, not American. David Ebershoff, the author of the novel in which the movie is based on, changed her name to Greta Waud and her origin to American and California-born to please the American readers. Both the novel and the film omitted that Gerda was lesbian or at least bisexual and had an open relationship with Einar/Lili that allowed her to live as a lesbian - the accounts suggest that they were more like sisters than spouses or lovers (Gerda lived openly as a lesbian in Paris in 1912). But in the film, she is portrayed as a straight, faithful and suffering wife who never left her husband. Gerda Wegener's famous Lesbian Erotica paintings are never mentioned in the film.
実はゲルダはレズビアンだったみたいなんです！！
ゲルダの作風も、女性同士の恋愛やセックスを描くような作品ばっかりだったのです。私たちが映画で見ている時は、アイナーが女性になったから、レズビアンの絵画ばかり描くようになったと思い込んでしまいましたが、元々ゲルダはレズビアンだったんです！ 元々アイナーが女性転身願望があったように。さらに、レズビアンだけでなく、バイセクシャルであったという事実まであります。エンディングでハンスとハグをするシーンからも伺えますね。
さらに、どっちかというとアイナーよりゲルダが女性になることを望んでいたらしく、女性同士の恋愛を好んでいたみたいなんです。
https://blogs-images.forbes.com/markhughes/files/2015/11/THE-DANISH-GIRL-8-1200x647.png
なので、劇中でもアイナーが女性になることへの抵抗は少なかったかったのです。
もちろん、旦那の意思を尊重することが第一だったとは思いますけども、自身の性的嗜好が旦那の意思とマッチした点も大きいと思うのです。
よくよく考えてみれば、ゲルダが怒ったり嘆く理由って、別の男性や女性とアイナー浮気しちゃうからですよね。旦那が女性になること自体には何の抵抗もないんですよ。むしろ、自分から「ねぇ、パーティーに女装していこうよ！」と旦那を誘っているぐらいですし。
4. アリシアがアカデミー助演女優賞を取った理由の考察
When Nicole Kidman was set to star and produce the film, she struggled to sustain an actress to portray Gerda Wegener, while she would portray Einar Wegener herself. Charlize Theron was the first choice for Gerda, but dropped out in 2008. Her role was then given to Gwyneth Paltrow, who also dropped out in order to spend more time with her family. Uma Thurman was rumored to replace her. In 2010, Marion Cotillard was considered for the part, as she and Kidman wanted to re-team after working together on Nine (2009), and their other possible project "The Rivals" had been shelved. In 2011, the role was given to Rachel Weisz, who also dropped out soon after. Alicia Vikander took the role in 2014, when Tom Hooper took over the project.
実はこの作品、かなり昔からプロジェクトが行われておりました。
IMDBによると、少なくとも2008年以前に、ニコールキッドマンがゲルダの第一候補として挙がっていました。
余談ですけど、トムクルーズの元妻ですね。
2014年当時47歳。
最初に挙がったのはシャーリーズ・セロン。
2014年当時39歳。
これまた余談ですが、マッドマックスで坊主頭を見せたすごい女優さん。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/R/Rache1/20150702/20150702155916.jpg
しかし、シャーリーズ・セロンも2008年にドロップアウトしました。
そのまた次に、グウィネス・パルトローさんが代役となりました。
https://3.bp.blogspot.com/-LZJ8WnobKLM/VbXXgAKfMDI/AAAAAAAAzDc/jRT4NG8U7dY/s1600/IronMan2StillB.jpg
2014年当時42歳。
あぁたまらん。。 すいません。 彼女は「アイアンマンシリーズ」でロバートダウニーJr.の秘書を務めていた女性ですね。
しかし、グウィネスさんは家族との時間を大切にしたいとのことで、撮影を断念。
その後も、ユマ・サーマン（2014年当時44歳）、マリオン・コティヤール（2014年当時39歳）、レイチェル・ワイズ（2014年当時44歳）が代役に挑戦するも、いずれも途中で断念することに。。。
そして2014年、アリシア・ヴィキャンデルが大抜擢されたのです。なんと、最初のニコールキッドマンから数えて6人目のゲルダ役となりました！！
キャスティングの傾向からいって、元々はゲルダの実際の年齢と近い40代前後の俳優さんを使いたかったのでしょう。しかし、アラフォー女優は仕事をキャンセルされまくったので、思い切って20代の俳優に挑戦したのでは？
で、いくらハリウッド映画でもこんなに女優のキャスティングが難航することってないと思うんですよ。しかもキャスティングは2008年以前から始まっていたわけですし、だからこのゲルダ役ってのはハリウッド女優界では大変な難役として有名になっていて、これを演じれば受賞間違いなし！！という筋があったのかもしれませんね！
本当はもっと裏ネタがあるのですが、長くなるのでこの辺で。。。詳しくは、IMDBのサイトをご覧になってくださいね。かなり盛り上がっています！
以上です。
