Machinakaの日記

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ネタバレあり徹底解説! 作風に最も影響を与えたのは日本のあのアニメだった!?  「マジカルガール」批評番外編

 こんばんは! Machinakaです。

 

今回はネタバレ全開で、マジカルガールの批評をします。

 

今回の内容とリンクしていますので、これから記事をお読みになる方は、まずはコチラのネタバレなし編をお読みください。

 

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

 

 

 

 

 

 

1. (ネタバレあり) 理解できない「動機」

 

 

 

注意!! 本章ではネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜこの映画は、考えても考えてもスッキリしないのでしょうか?

答えは簡単です。

 

 

 

 

 

「もともと明確な答えを用意していないから」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(# ゚Д゚)

 

 

 

 

 

 

 

 

ポカーンとするかもしれませんが、一番納得のいく答えでしょう。「答えがない」のが答えって分かりづらい言い方になってすみません。

 

 

 

 

この映画はキャラクターの「動機」が一番わからないと、前に述べました。

 

具体的にいえば以下の通り。念のためキャラクター説明

 

バルバラ↓

https://numero.jp/saeborg/files/2016/01/photo02.jpg

 

ルイス↓

https://pbs.twimg.com/media/Ccs68ReWIAEnkTk.jpg

 

 

ダミアン↓

https://img.cinematoday.jp/a/A0004904/_size_640x/_v_1456956300/04.jpg

 

①なぜバルバラは、ルイスの恐喝に全て従ったのか?

 

既婚者のバルバラはひょんなことからルイスと肉体関係を結びますよね。ルイスは娘のコスプレのために、不倫をネタにして2回も大金を要求しました。

ルイスは最低野郎! というツッコミは置いておきましょう笑

バルバラは夫がお金持ちなのに、自分だけで解決しようとします。あやしいおばさんに仕事をもらい、服を脱いで怪しい部屋に入る。

部屋に入り、大金を手にする。しかし引き換えにバルバラの体がとんでもないことになりますよね。

 

あそこで何をされたんでしょうか!?

 

 

 

 

②なぜダミアンは、バルバラのために何人も人を殺したのか?

 

ダミアンとバルバラの関係は、本作の最も謎な部分です。最初の教師と生意気な生徒は、間違いなくダミアンとバルバラですよね。先生の悪口を描いたバルバラ。それに激怒したダミアン・・・! ってところでそのシーンは終わってしまいます。

後半でようやく年老いたダミアンが出てきます。すると彼は刑務所から出所。家に向かおうとしたらバルバラと出会ってしまう。そしてバルバラはダミアンに殺人を依頼します、バルバラには借りがある、と。

殺し屋だから簡単に人を殺せるのはは当たり前。問題は「なぜ」バルバラのために尽くすのか?

冒頭のシーンを思い出してください。ダミアンはバルバラに馬鹿にされ、それが引き金となって「何かとんでもないこと」をしたんでしょう。

 

 

ダミアンはバルバラに何をしたんでしょう!?

 

 

 

 

 

その答えは、分かりません。色々考察できる余地はありますが、明確な答えはないのです。

 

考えてもしょうがない。でも妄想せずにはいられない! そんな映画です。

 

 

 

 

 

2.作風に最も影響を与えたアニメ

 

 

 

なぜこんなモヤモヤする映画を作ったのでしょうか? 不思議に思いますよね。

魔法少女(のコスプレ)出すなら、セーラームーンみたいな勧善懲悪なエンタメ作品にすればよいのに!!

 

 

ところで、前回の記事で言及したように、ベルムト監督は「アニメ!アニメ!」というアニメニュースサイトでインタビューを受けたと言いました。

 www.machinaka-movie-review.com

 

animeanime.jp

 

 

なんと、この記事の中に答えが隠されていました!

 

 

 

記事を引用させて頂きます!

 

ー『魔法少女まどか☆マギカ』もご覧になったとうかがいましたが、他に本作と繋がるようなアニメ作品を教えていただけますか?

ベルムト監督 
一番影響を受けたのは『新世紀エヴァンゲリオン』です。最終話まで見ても十分な説明はなく、TVシリーズを「これまでの出来事は何だったんだ?!」と批判する人はいましたけど、私はただ「すごい!」と思いました。ミステリーのままにしておく、ことの大事さは『エヴァンゲリオン』で学びました。

 

「アニメ!アニメ!」より https://animeanime.jp/article/2016/02/27/27194.html

 

 

 

 

 

新世紀エヴァンゲリオン!!!

 

https://animewallpaperstock.com/wallpaper/03sa/evangelion/evangelion0042.jpg

 

 

これを聞いて、全て納得しました!!!

 

 

 

 

エヴァンゲリオンと言えば、日本アニメ史上最も、ストーリーの結末について熱く議論され、この映画と同じく「キャラクターの動機」が謎になった作品です。

衝撃のテレビシリーズはもちろん、旧劇場版も様々な謎を作り、ファンは考察に明け暮れました。そして現在製作中の新劇場版でも、話が進むたびに謎が増えていくばかりです笑

 

 

特に私が印象に残っているのは、

1997年に公開された「劇場版エヴァンゲリオン Air / まごころを、君に」のラストシーン

 

最後に生き残ったシンジとアスカ。シンジはアスカの首を締める。

 

https://pds.exblog.jp/pds/1/201212/24/24/d0102724_044972.jpg

 

このワンシーンが世界中のエヴァンゲリオンのオタクをどれだけ悩ませたか笑

 

 

シンジが何故アスカの首を締めたのか。理由は未だに明らかになっていません。あくまでも考察程度に留まっていて、明確な正解はありません。

 

 

そう、両作品とも「動機」に明確な答えがないのです。

 

 

日本のアニメが好き。初作品で魔法少女を出してしまうあたり、ベルムト監督はきっと少女漫画が大好きなんだと。それもセーラームーンみたいな可愛らしいものが一番好きなんだと、勘違いしてました。

 

 

まさか「マジカルガール」の根底にあったものが、エヴァンゲリオンだったとは。。。。

 

記事を見る前から、何となく「エヴァ」っぽいなぁとは思っていましたが、、、、

もう、裏が取れてしまいましたからね。

 

「アニメ!アニメ!」様。貴重な記事をありがとうございます。

 

 

というわけで、相変わらず「動機」の答えは分からなかったものの、何故こんな作風にしようとしたのは明らかになったと思います。

 

 

 

 

さらに理解を深めるたい方、、、、

 

2016/3/3のひな祭りの日に行われた「ひな祭り・『マジカル・ガール』プレミア上映&町山智浩マジカル・トークショー」での町山さんの解説が大変役立ちます。

 

町山さんはバルバラの凄まじい自己犠牲を、スペインで最も盛んなキリスト教・カトリック派のとある特徴に重ねてお話されていました。

 

監督がスペイン人であり、この説は大変納得できるものでした。

 

今動画は上がっていませんが、イベントに参加できなかった映画ファンのためにも、どうにか公開して頂きたいですね。

 

以上です!!

 

 

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