- まえがき
- 古いファンへの感謝、そして新しいファンへの誘い 確かに歴史は動いた
- 古いファンからは意外な酷評!?
- 全く新しいスターウォーズなど不可能、歴史を受け継ぎちょい足しするのが正攻法だ!!
- 自分の人生と投影せよ、これはスターウォーズとの同窓会だ!!
まえがき
今回批評するのはこちらの映画
「スターウォーズ フォースの覚醒 Star Wars The Force Awaken」批評
もはや説明不要ですね。 SF映画のみならず、すべての映画に革命をもたらした、とんでもない作品でございます。
アメリカから生まれた映画ですが、今となっては世界中で愛されている映画です。
- 試写会は世界で1回だけ! 世界でほぼ同時刻公開!
普通の映画なら、たくさん試写会をやってファンや評論家たちの感想を集めています。しかしスターウォーズの場合、試写会は14日に行われたロサンゼルスプレミアのみ!
18日が初めて一般に鑑賞しましたから、ファンはひたすらこの日を待っていました
これ、チケット切りを待っている行列ですよ。50m以上は列が続いたでしょうか。
右にカイロ・レンのコスプレをしている人がいます。予告から必死に情報を集めて作ったのでしょう。涙ぐましいです。
鑑賞したのは、もちろん109シネマズ木場です。いつもお世話になっております!!
明日公開の妖怪ウォッチの横断幕が少し気になりますが、、、
大事なのはスターウォーズの席情報です。 字幕2D、IMAXともに全て×が付いています。かろうじてレイトショーが空いています。
プレミアムパンフレットが買えるのは18:30の字幕2Dのみで、私が偶然にもチケットを購入することができ、無事にパンフレットを購入できました〜〜
日付が入っているなんて、粋なことをしてくれましたねー。
また、グッズはタオルとクリアファイルセットを購入。明日もまた買ってしまいそうだ。。。
さて、そんな期待値マックスで鑑賞した映画でしたが、その内容はどのようなものだったのでしょうか。。。
それでは映画の感想でっす!!
古いファンへの感謝、そして新しいファンへの誘い 確かに歴史は動いた
映画の感想を一言で言えば、、、
「次回作まで生きなきゃ!!」
世の中生きてりゃ良いこともある、そんな印象でした。。
はっきり言って、予告を良い意味で裏切られたと思いました。
予告は、荒廃したデススター・焼きただれたベイター卿の仮面など、エピソード6の続編を匂わせるようなシーンの連続でした。
しかし、映画のルック自体は
まるでエピソード4を見ているみたいでした。
以下、解説していきます。ネタバレがありますので、まだ見ていない方はご注意を!!!!
はい、ではいきます
・レイが田舎町でくすぶっている。
・ハンソロの助けを借りて宇宙に旅立つ
・酒場のシーンww
・レイが反乱軍にさらわれて、またしてもハンソロが助けに行く
これ見る限り、どう考えてもストーリーラインはエピソード4ですよね。
言わばこれは「エピソード4のオマージュ」なんだと思います。
しかしキャラクターは年を取り、ストーリーの内容自体は新たな局面に進んでいます。
オマージュが多い! ハンソロはもちろん、あの人も、あのセリフも、全て旧スターウォーズから取ったもの。会場ではオマージュが出るたびに笑いが起きていました。
古いファンからは意外な酷評!?
さて、公開されて間もないですが、評価はどうなっているんでしょうか。
有名なIMDBそしてRotten Tomatoesの評価を見てみましょう。
両者とも最高レベルの評価です。まだ公開から時間が経ってないのに、この評価です。
概ね観客は満足したということでしょうか。大体9割の人が満足したということで、90点程度なのでしょう。
それではyahoo映画での評価を見てみましょう。
ちょうど4点、100点満点に換算すれば80点程度。日本と世界とで、若干評価が異なるみたいです。。。
私自身は満足したので、低い評価をする人はどういう意見をお持ちなのか、全て目を通してみました。
・「オマージュが多すぎる」
・「新鮮味がない」
・「何だか興奮しない」
・「次回作が出るまで、評価は何とも、、、、」
確かに、オマージュはくど過ぎるくらい出てきましたし、文句が出るのも仕方ないでしょう。映画でやってますからね。クドすぎる演出はマイナスだと考える人も多いはず。
でもね〜〜〜、悪口はいくらでも言っていいんだけどさ、改善点も出さずに批判だけ吐き捨てるってどうなのよ!! というわけで、低い評価の中で感銘を受けたものは一つもありませんでした。おそらく、酷評した方が重視したのは「新規性」でしょう。どんな見方でスターウォーズの新作を見るか、そして位置付けるかを考えていきましょう。
全く新しいスターウォーズなど不可能、歴史を受け継ぎちょい足しするのが正攻法だ!!
監督はJ・Jエイブラムス。ミッションインポッシブルの監督でも有名な人ですね。
この人は現在49歳。スターウォーズをリアルタイムで観ていたとすれば、11歳の頃にスターウォーズと出会ったことになります。
とすれば、監督の作る映画の中には、必ず旧スターウォーズが影響してくるということです。
新規性を期待していたファンも多いようですが、新規性とは過去作の映像を踏まえつつ、自分の新しい点を表現できるかどうかです。
その点で言えば、今回のスターウォーズは新規性だらけですよ。ハンソロはどうしてたか、ルークはどこにいるのか? 過去作のキャラクターを全て登場させ、それぞれのキャラクターの今を映し出したことに、この映画の意味はあります。
もちろん、ストーリーラインがエピソード4と酷似している点、オマージュが過剰な点も否定できません。それは映画にとってみたら、冗長な表現として指摘されるべきだとは思います。
しかしこの過剰なまでのオマージュが、とある化学変化を起こして観客を猛烈なカタルシスへ誘います。
自分の人生と投影せよ、これはスターウォーズとの同窓会だ!!
前章で説明した通り、過剰なオマージュは何をもたらしたのでしょうか。
それは、自分だけじゃなく「スターウォーズ自体も歳を取った」ということ。キャラクターを見るとわかります。旧作から30年以上経っているのにも関わらず、旧作の俳優を揃えているという点。
ハンソロ役のハリソンフォードはいろんな映画に登場していますが、レイア姫役のキャリー・フィッシャーやルーク役のマーク・ハミルなどはスターウォーズ以外は目立った映画はありません。
どこに使う必要があったのでしょうか。
それはJ・Jエイブラムス監督がこの映画に捧げた、「家族のストーリー」というコンセプトに集約されます。
スターウォーズは単なるアクション映画ではなく、家族のストーリーに重きを置いた作品であることは、ファンのみならず勘の良い観客なら気付くはず。
このコンセプトは今に始まったわけではなく、ジョージルーカス制作時から掲げられていたことですが、今回は見事にコンセプトを達成しています。
ハンソロやレイア姫にも子供が出来て、お互い老けた。
そして子供が出来て、反抗期を迎える(とんでもない反抗期ですけどww)
そしてルークにも子供が出来て、今回はその女の子がルークにとって代わって主役を張っている。
親から息子へバトンタッチをする。今回の映画は特にそれが強い気がしました。ただ、親の情報があまりにも多すぎてクドかったと感じるかもしれませんけどね。
全編にわたるオマージュは、自分と映画との同窓会だと考えてください。
ハンソロがミレニアム・ファルコンに乗り込み、一言「ハァ・・・」とため息を漏らすシーンがありましたね。あれで私、泣いちゃいました。
自分の中では、何年も顔を見なかった旧友と顔合わせした時、久しぶりの学び舎を訪れた時の感動と重なってしまいました。
「俺はまだ密輸業やってるけど、お前はどうだ、元気にしているか?」そうやってハンソロに問いかけられたような、そんな感覚さえ覚えました。
ハンソロに限らず旧作のキャラクターがほぼ全て登場するので、思い入れのあるキャラクターを見つけては、同窓会気分で盛り上がるのが一番良い見方なのではないでしょうか。
多くのオマージュを見て、「私もスターウォーズ一家の一員なんだ!」そうやってワクワク見ていたら、とても満足する映画だなと思いました。
以下各キャラクターの現在を見た私の感想
・ハンソロ 相変わらず悪いやつだな。でも好きだぜ
・チューバッカ 同上
・レイア姫 30年前と変わらず、お美しい(褒めてるつもりだぜ)
・ルーク 30年経っても辛い人生は変わってないすなぁ。。。オビワンの生い立ちをなぞらえているとしか思えない。ま、今後いいことあるよ。。。
・C3PO 老け知らず! まんまエピソード4!
・R2D2 次回作でBB−8との対決を希望
以上、とにかく映画館に走れ!!!!
何があろうと、オススメです!!!!!!!!!!!
そして今夜10時からのライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルも聞き逃すな!!
世界最速でノースポンサーのスターウォーズ評論が聞けるぞ!
高橋ヨシキさん、町山智浩さんがゲストです!!!
こちらもどうぞ
www.machinaka-movie-review.com
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