Machinakaの日記

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NHK連続ドラマ小説「まれ」ネタバレあり感想解説と評価 「駄作」ではなく「ダサく」を貫く

 

 

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まえがき

 

どうもこんばんは!! Machinakaです。

 

先日はまれについてボロクソ書いてしまい、一生懸命制作に携わったスタッフの方に大変失礼を致しました。

 

私はまれの初回放送からの視聴者であり、10数秒程度のドラマの感想を聞くために、放送後の「あさイチ」まで録画しているのです。

でも、今日も言わせてください! これは将来の連ドラのためです! 

 

 ちなみに前回の記事はこちらです。

 

www.machinaka-movie-review.com

 

 

いくら何でもダサいよね

 

さて、今回はまれの「ダサさ」について書きたいと思います。既に多くの方々がご指摘されているように、「横浜へ上京した時の服装がダサすぎる」、「私服のレパートリー」が少ない!! など、クレーム多数です。しかしみなさん、何か見落としていませんか。

 

まれの弟、一徹です!!! 

 

あらすじ

一徹はまれの弟であり、デイトレードで巨額の富を得ているスーパー天才くんです。そんな彼が、婚約者との間に子供を授かることとなりました。 子供に今のデイトレードでの生活を見せたくないと感じ(これもこれで投資家の方に失礼ですが)、実質的な家族であり、信頼を寄せる塩田経営者の桶作に「塩田を継がせてくれ!!」と懇願します。一悶着ありましたが、「ビギナー」として修行に励むことになった一徹。

 

一徹からしてみれば、新たな人生のステージに立った瞬間なのです。今までは誰にも従わず、属さず。そんな彼が「右も左も分からぬ初心者」として、人生にチャレンジするのです。

 

このストーリーを知っていれば、いかに真面目に一徹が塩田に取り組んでいるのか。分かるでしょう。

塩田の作業には、伝統的な「作業着」を着ることが暗黙の了解となっています。一徹がはじめて塩田の作業着に腕を通す瞬間。これは最もカタルシスのあるシーンじゃないですか、「ジーン」とくるわけです。

 

初心者マークはいくら何でも

  

それでは、お見せしましょう。 これが一徹の思いのこもった「初」作業着の姿です!!!

 

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は?

は?

は?

は?

 

おい、付ける場所間違えてるぞ!!

 

というか、でかすぎねぇか!?

 

多くの突っ込みどころがあるかもしれません。

 

もうお分かりかと思いますが、これは完全に

 

「ギャグ」の扱いにされているのです!!

 

実際にネットの声では、「笑」「wwww」の文字がたくさん踊っていました。一徹が死ぬほど頑張って塩田修行をしている。そんな大事なシーンで

「一徹は日本中から笑われてしまったのです。」

 

単なる笑い話ではありません。これをギャグにしてしまったことにより、

作品のリアリティラインを一気に下げてしまったのです。

 

 

誰もが「まれ」だけに感情移入するわけではないのです。自分の性別・年齢・普段の生活から考えて、私の中の主人公は完全に「一徹」なのです!! 液晶画面越しの一徹に自分を投影していた自分としては、バカにされた気分になってしまいました。

 

この初心者マークは、まれ全体の「ダサさ」を決定づけるだけでなく、「作品のメッセージ性」や「信頼度」を大きく失うこととなりました。少なくとも私はそうです。

 

駄作とはいいません。これは明らかに「駄演出」でしょう。

これ以上「ダサく」を貫かないで!!

 

 

 

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