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映画の主役は「戦争継続派」陸軍だった!? 予告と話が違うぞ!「日本のいちばん長い日」 批評

こんばんは! Machinakaです!

 

連続投稿ですいません。。

 

さて、今日は8月15日。日本がポツダム宣言を受諾し、日本にとって「大東亜戦争」に敗戦した日になります。

 

そんな日に観てまいりました。

「日本のいちばん長い日」(2015)

 

品川プリンスシネマで観てきたのですが、なんと上映時間が正午!

以下は私が買ったチケットの半券です。

 

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予約している時はなんとも思わなかったのですが、本当に偶然!

 

実は、1945年8月15日に放送された、昭和天皇による玉音放送の開始時間も正午なのです。

 

今から70年前のこの時間。私たちのご先祖は正座し、泣きながらこの放送に耳を傾けていたと考えると、その時点で少し涙が。。。 なんせ、映画の上映時間でこれだけ衝撃を受けたことはないのです。

 

さて、それでは概要を説明しましょう。

 

日本のいちばん長い日は、1965年にノンフィクション小説として発表された大宅壮一さんが原作です。実はこれ、1967年に東宝で映画化されています。当時の監督は岡本喜八さん。

そして、今年になってリメイク版が原田眞人さんの監督、昭和天皇が本木雅弘さんで公開されたのです。

 

まずはこの映画の見所と見方を書きます。

 

  • ポツダム宣言受諾までに起こった、若手エリート陸軍官僚のクーデターという衝撃

これは歴史を知っていれば、驚きもないのですが、私はこの映画で初めて知りました。

この映画の主役は誰か?  それは間違いなく、陸軍の若手官僚たちです。 昭和天皇ももちろん主役級、まさに映画の「象徴」として描かれていますが、この映画を観る上では「陸軍」に着目すべきなのです。それは、「宮城事件」をメインに描かれているからです。

 

宮城事件とは、、、

 

宮城事件(きゅうじょうじけん)とは、1945年昭和20年)8月14日の深夜から15日日本時間)にかけて、一部の陸軍省幕僚近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件である。

日本の降伏を阻止しようと企図した将校達は近衛第一師団長森赳中将を殺害、師団長命令を偽造し近衛歩兵第二連隊を用いて宮城(皇居)を占拠した。しかし陸軍首脳部及び東部軍管区の説得に失敗した彼らは自殺もしくは逮捕され、日本の降伏表明は当初の予定通り行われた。

 

 

つまり、ポツダム宣言を「拒否」して本土決戦になってでも戦争を継続しようとする「陸軍」が最後の抵抗をする、という事件なのです。

つまり映画の場合は、

「戦争継続派」陸軍官僚(主に若手) VS 「戦争終結派」 昭和天皇etc

という構図があるのです。

 

しかも、今回はどう考えても「戦争継続派」が主役に描かれています。それはなぜか。昭和天皇は基本的に感情を表に出さず、史実通りにポツダム宣言を発表しました。映画で天皇陛下を扱うのは細心の注意があったかと思いますが、はっきりいいますと、、、

「普通の人間を超えた、戦争の象徴的存在」として描かれているのです。もっといえば、我々は昭和天皇には感情移入できないのです。

一方で陸軍官僚たちは、東条英機をはじめとした「陸軍式」の教育で育てられた「降伏はしない」という鉄の掟を最後まで守り通そうとします。もちろん、戦争を継続するなんて反対の意見ですが、彼らの気持ち・感情が「強烈に」伝わってくるのです。

 

下の画像をごらんください。陸軍官僚たちが一番真ん中にきていますよね。それぞれの役者の画像の大きさからも主役は誰かということが伺えます。また、冒頭の役者紹介では、陸軍大臣である役所広司さんが最初に紹介されていましたね。

 

 

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 出典↓↓↓

nihon-ichi.jp

 

 

予告やCMでは、「ポツダム宣言までの昭和天皇の決断を描く!」のようなイメージがありましたが、実際観てみるとまったく違いました。

 

予告はなんだったんだ!!

 

まぁおそらく、「陸軍官僚たちはポツダム宣言を撤回できるのか!?」なんて見出しをマスコミで流せないからに決まってます。

 

 

  • よかったところ

昭和天皇の演技はもちろんのこと、陸軍官僚たちの「傲慢さ」、「世間知らず」感が非常に伝わってきます。特に当時のナチス・ドイツの本土決戦をなぞらえて、「我が国」も見習ってやりましょう!! と真顔で主張する松阪桃李。まだあどけなさが残る若者なのに、とても恐ろしいイメージが植えつけられてしまいました(褒めてますよ)。

 

一番驚いたのは東条英機。当時の写真と、本当に瓜二つです。。。 これには驚いた。

写真左が本人、右側が今回の映画で演じた「中嶋しゅう」さんという方です。

また、陸軍大臣で最悪の戦犯とされている東条英機ですが、昭和天皇との会話シーンが見どころです。陸軍の部下にはふんぞり返って偉そうにしていますが、天皇陛下の前ではどうなっているのでしょうか。

 

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  • わるかったところ

時々入るお寒いギャグ。特に宮内庁の役人のおどおどぶりには、水を差された印象です。終始まじめなシーンが続く本作で唯一のギャグパートを作っていますが、これが本当に

「つ・ま・ら・ん / Tsu・Ma・Ra・N」です。

 

緊張する場面が続くから、休憩してもらうと入れたのか、何を考えていたのか分かりませんが、とにかくギャグがお寒かった。

 

だって、実在だった人物が何人も死んでるんですよ!! しかも戦争でアメリカ人に殺されるわけでもなく、陸軍の内乱で!! そんなシーンの合間合間に、ギャグ必要ですか!?

 

私が8月15日の正午に観たせいで、まじめモードになっていたのも影響しているかもしれません。しかし、ちょーと残念でしたね。。。

 

あと、陸軍官僚が主役であったのは間違いないですが、おそらく一番の主役は役所広司演じる陸軍大臣阿南。歴史を辿ればわかるのですが、この人は玉音放送前に「切腹」して自決します。

しかし、この切腹シーンがいただけない。 この切腹シーンが何を意味しているのか。陸軍大臣として、「戦争継続」を推進してポツダム宣言を拒否し続けてきた立場でしたが、昭和天皇の「ご聖断」によりポツダム宣言は受諾。陸軍のメンツを守れなかった申し訳なさが、彼を自決に至らしめたのではないでしょうか。その後に続くように陸軍官僚は次々と自決。陸軍の完全敗北を決定づけます。

 

そんな陸軍大臣の自決シーンは、この映画において「最重要シーン」

しかし、自決する場所は自宅の廊下。しかも廊下は木製のため茶黒い色をしている。

そう、血の色と被っていて、出血シーンが非常にわかりづらいのです。

また、切腹をしても絶命できない大臣は、部下に心配されて声を掛けられます。瀕死状態であるのにもかかわらず、大臣は「ああ、大丈夫」と明瞭な音声で返事します。

そして、首を切るシーンにおいても、ああ切る、切る。。。。 のところでシーンが切り替わってしまいます。

これでは本当に死んだかどうか、はっきりと判別しかねるのです。そしてこれは、陸軍は完全敗北するというスタートダッシュを切れていないことになるのです。

 

悪かったシーンはすべて後半で、ちょっと失速感があった印象ですねー。。

 

 

以上です!! 長文にもかかわらずご覧いただきありがとうございました!

 

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