Machinakaの日記

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東京はなぜこんなに暑いのか。

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こんにちは、あんまりクーラーの効かない中、ブログ更新しております。

 

先週までは梅雨で気温が下がっていましたが、今週は夏まっさかり。暑い。の一言に尽きる。

 

暑い中研究をやっているわけですが、暑いと作業効率も落ちる。効率が悪くなると、現実逃避してブログを書きたくなってくるわけです笑。

 

研究について

 

さて、急に話は変わりますが、私の研究室では暑さ対策の研究もやっていたりします。ニュースでよく見るサーモカメラ(温度を画像で可視化してくれる)も所有していたりします。実はあのカメラ、100万超えは当たり前の超高級カメラで、撮影するときは扱い方に気をつけないと大変な事になります。

今日の本題ですが、東京はなぜ暑いのかということです。天気予報で最高気温や最低気温に一喜一憂するのが普通だと思いますが、それはあくまでも「空気」の温度。我々人間の暑さで重要なのは「体感温度」なのです。これはその場所の環境により大きく影響するので予報することはできませんが、体感温度では東京は全国でも有数の熱射地帯であると言えます。

 

体感温度を下げるために重要なことは、、、

 

①クールスポットの有無・・・水辺、緑が近いか、日陰が多いか

②湿気の多さ・・・湿気が少なくてカラッとしているか。

③放射熱・・・アスファルト舗装が多いかどうか。

④風の有無・・・暑くても風が強ければ涼しさを感じますよね。

 

東京では、水と緑が限定的な場所にしかなく、基本的にアスファルト舗装された道路と高層ビル街に囲まれています。いわゆるコンクリートジャングル、なわけです。

水や緑は熱を吸収しにくいため、近くにいるだけで涼しく感じます。これを専門用語で「滲み出し」といいます。東京はクールスポットが少ないのがほとんどで、少ない日陰に隠れる人が多いですね。

一番重要なのは放射熱です。アスファルトとコンクリート造の建物は非常に熱を吸収しやすい材質でできています。真夏の道路に生卵を落とすと目玉焼きができると言われていますが、実際は60~80度近くまで上昇すると言われています。この非常に高い熱は、夜には周辺に放射するという特性を持っていて、いわゆる熱帯夜の原因にもなっています。

 

最後に風。東京はお台場を始めとして再開発が続いた関係で、東京湾周辺に高層ビルが立ち並ぶようになりました。また、2020年の東京オリンピックで新木場・豊洲なども建設ラッシュが続くようです。東京湾からは海風が多く流れ込んでくるため、暑い東京を涼しくする重要な役割を果たしています。しかし再開発ビルが多く立ち並ぶことにより、海風の流れを阻止してしまうようになりました。

風がなく、熱射されたアスファルトなんて地獄ですね。ああ地獄。

 

 

 

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